タニワタリノキの花 |
タニワタリノキ Adina pilulifera (Lam.) Franch. Ex Drake |
アカネ科のタニワタリノキは、九州南部から中国南部を経てベトナムにかけて分布する常緑低木です。湿った谷筋などの林内に生えるので「谷渡の木」と名付けられました。一つの花は大きさが2~3mmと小さいのですが、多数がびっしりと並んで直径1㎝ほどの球形の花序をつくります。つぼみの時は小さめのビー玉のようですが、開花すると花ごとに針(花柱)が出てきて、なんとも変わった姿になります。何に見えるでしょう?この花序が面白いので園芸植物として観賞されることもあるようですが、自生地では比較的珍しい植物とされています。
(園内位置:花の進化園)