ヒガンバナ(Lycoris radiata) 令和元年10月2日撮影 |
日本庭園でヒガンバナが見頃になっています。
ヒガンバナは中国原産の植物で、秋の彼岸の頃に咲くことからこの名前が付けられたといわれています。地下部の球根(鱗茎)に毒があるため、穴を掘る動物(モグラ、ネズミなど)避けとして、田んぼや土手、墓地の周辺によく植えられています。
ヒガンバナ 令和元年10月2日撮影 |
ヒガンバナ 令和元年9月29日撮影 |
日本に生育しているヒガンバナの遺伝子は三倍体のため種子ができず、分球で増えていきます。このため洪水などの例外を除いて人の手によって分布が広がったと考えられており、人里でしか見ることができません。
このように身近な植物だったことと、植えてある場所や花の形が変わっていたこともあり、非常に多くの名前が付けられました。一例として「地獄花」、「死人花」、「墓場花」、「曼殊沙華」、「葉見ず花見ず」など様々な名前があり、その数は1,000以上あると言われています。
進化園ではヒガンバナの仲間のシロバナマンジュシャゲとショウキズイセンを見ることができます。こちらは二つとも見頃を過ぎていますので、ご覧になられる方は早めにお越しください。
シロバナマンジュシャゲ 令和元年10月2日撮影 |
ショウキズイセン 令和元年10月2日撮影 |