講演会「種子はどのように広がるか」
日時 12月1日(日)午後1時~2時半演者 中西 弘樹 氏(長崎大学名誉教授、漂着物学会会長)
中西先生は、第27回(2019年)の松下幸之助記念賞を受賞されています。
イメージ展示 浜辺に漂着したココヤシ |
中西先生は、「ビーチコーミング」を、日本に広めた第一人者でもあります。
「ビーチコーミング」とは、海岸などに打ち上げられた漂着物を収集の対象にしたり観察したりすることを指します。
有名な島崎藤村の詩「椰子の実」は、遠い南の島からはるばる何千キロも海流に乗って日本に漂着したヤシの実を情緒豊かに歌ったものです。
モダマの展示 |
モダマも熱帯原産の植物ですが、種子が日本の浜辺に漂着することがしばしばあります。
熱帯植物の漂着種子 |
こちらは、中西先生が日本の浜辺で収集した熱帯植物の種子です。一部は沖縄に分布がありますが、中には日本に分布が無い植物の種子もあります。
このように海流に乗って種子散布する植物を海流散布植物といいます。講演では、このほかにも風で運ばれる種子や、動物によって運ばれる種子など、種子の様々な散布戦略について話題提供がありそうです。