Q.斑入りのスパシフィラムの斑がだんだん消えて緑になりました。どうしたら戻りますか?
A.スパシフィラムは葉の付け根にひとつ芽があります。斑入り植物は緑葉を持つ通常の植物体から得られた枝変わりによる突然変異個体です。夏、肥料をしっかりやって株に勢いがあると、葉緑体を欠いた斑入りの芽より、葉緑体を多く持つ通常の緑芽の方が生育速度に勝ることから、気付いた時には斑入りの芽がほとんどなくなっている状況をよく目にします。 斑入り個体の管理は、斑が入らない緑の芽が出たらすぐ、生え際からかき取る作業が不可欠です。もう既に斑が入った芽がなければ、中心であった斑入りの芽が分かれば、中心の芽と斑の入った脇芽だけ残して、緑の脇芽をすべて取り除き、斑入りの芽が再び伸長するのを待ちます。分からなければ通常の緑個体として管理していきましょう。多肥栽培しなければ再び斑入りの芽が伸長することがあります。
また、スパシフィラムを一夏管理すると、小さい芽がたくさん着いて、葉数の割には花が咲かない鉢物になっていませんか?そのような株は弱細な芽を選り、芽掻きして芽の数を制限してやることで残った芽が充実し、しっかりした株になります。
出展:はなの輪第161号 プラントドクターQ&Aより
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