Q.種から育てた苗がヒョロヒョロに伸びて倒れてしまいます。どうやって防げばいいですか?
A.植物の茎が通常より間延びして生育してしまうことを徒長(とちょう)といい、苗の混み過ぎや日照不足、水分過多、窒素過多などが原因で起こります。苗が若いうちに徒長してしまうとその後の生育も悪くなるため、徒長を防ぎがっちりとした苗に育てることが苗づくりのポイントです。
株間が狭く苗同士の葉と葉が触れ合うほど混みあっていると徒長しやすくなります。ポットなどに種まき後、いくつか発芽してきたら生育の良いものを残して間引きを行いましょう。この時、苗を引き抜かずハサミで切るようにすると残した苗の根を傷めません。
日照不足も徒長の原因です。日の当たらないところで栽培するとモヤシのように貧弱な苗になりますから、発芽後はしっかりと日の当たるところで栽培します。
用土の過湿によっても徒長が引き起こされます。朝に水やりをして夜には用土が乾き気味になるよう水管理に注意しましょう。
これらの点に注意しながら植替えや液肥等による追肥を適切に行い、しっかりとした苗を作りましょう。
[文 大矢祐一郎]
出展:はなの輪第161号 プラントドクターQ&Aより
園芸相談について
植物公園では、”緑の相談所”を設置しており、園芸相談員が皆様の花と緑に関する疑問にお答えします。お気軽にお尋ねください。詳細はこちら:園芸相談(緑の相談所)