2020/01/19

カエンボク(世界三大花木)が見ごろ

カエンボク Spathodea campanulata P.Beauv.

 広島市植物公園の大温室では、カエンボク(火焔木)が咲いています。カエンボクはアフリカ原産のノウゼンカズラ科の植物で、ジャカランダ、ホウオウボクとあわせ世界3大花木のひとつに挙げられています。花の美しさから、亜熱帯~熱帯地域では街路樹や公園樹としてよく植えられます。寒さには弱いので、植物公園では大温室内に植栽しています。赤い花が咲くことが知られていますが、植物公園に植栽されているのは珍しい黄花の個体です。昨シーズンは導入後初開花で数房咲きましたが、今シーズンは13房もの花房の発生を確認することができました。

たくさんの花房をつけたカエンボク(左下)

 カエンボクのすぐ近くでは、ピンクボール(学名 Dombeya wallichii)も咲いています。この株は以前から植物公園にあったものですが、リニューアルにともなう移植に耐えて再び元気に咲いています。 寒い時期ですが、大温室の中は暖かくて快適な環境で熱帯植物をご覧いただけます。どちらの花木も一年を通して一番日が短くなるこの時期によく花を咲かせます。見ごろは1月中ですので、お早目にご覧ください。

冬の大温室(落葉したバオバブ)

 なお、大温室のシンボルツリー「日本一のオーストラリアバオバブ」は現在落葉しています。

取材報道