現在、広島市植物公園で開催されている春の特別ラン展にあわせて展示資料館1階展示室で「蘭のアート展示」を開催しており、貴重な植物図譜である蘭花譜も展示されています。
『蘭花譜』とは、実業家の加賀正太郎が、自らの邸宅であった大山崎山荘で栽培した蘭をモチーフに、戦後間もない1946(昭和21)年に監修・刊行した植物図譜です。栽培したラン1万鉢近くから、優良種だけが計104枚の植物画にまとめられており、その鮮やかな色彩と、毛の一本に至るまでの精密さから木版画による彩色植物図譜の傑作と言われています。
今回は大温室のシンビジウムの古品種の展示にあわせて、シンビジウムの版画11点を展示しています。
この他、沖縄の染色技法で染められた紅型(びんがた)や広島女学院大学の三枡正典教授が描かれたランの襖絵、ボタニカルアート、切手などランに関するアートや美術品を展示しています。
蘭のアート展示は春の特別ラン展と同じ、2月28日まで開催されていますので一緒にご覧になってみてはどうでしょうか。なお、展示期間中の2月26日(金)は臨時開園します。
紅型(びんがた) |
切手 |