2021/03/10

世界最長の花アモルフォファルス・ギガスが開花します

アモルフォファルス・ギガス(令和3年3月9日撮影)

 広島市植物公園の大温室内で栽培しているアモルフォファルス・ギガス(Amorphophallus gigas Teijsm. & Binnend.)3月中下旬の深夜に開花します。

 アモルフォファルス・ギガスはインドネシアのスマトラ島に自生するコンニャクの仲間で、自生地では高さ4m以上にもなり、世界で最も背の高い花を咲かせる植物と言われています。苞の中に黄色い小さい花が多数あり、昆虫などを引き寄せて受粉するため、苞が開くときに肉が腐ったような強烈な臭いを放つのが特徴です。

アモルフォファルス・ギガスのつぼみ(令和3年3月9日撮影)

 当園では20173月に苗を導入し、育成4年目での初開花となりました。国内では東京都の小石川植物園で2003年と2007年に開花した記録があり、今回の開花は国内で3例目となります。

 当初葉芽と思われていた芽が花芽と確認できたのは3月1日でした。3月1日に計測した時の高さは105cmで、今日までの9日間で約73cm伸びました。1日平均で約8cm伸びています。10日時点で高さは178cmになっています。

 開花まで通常10年以上かかると言われる中、導入後4年目での開花のためか、4mまでとはいきませんが、まだまだ大きくなりそうです。花の寿命は2日ほどと思われ、異様な外観の花を楽しめそうです。運が良ければ?開花前後の強烈な異臭を体験できるかもしれません。

アモルフォファルス・ギガス(令和3年3月9日撮影)

 これから開花まで随時ブログでお知らせします。