本日の話題:アヤメ、ハナショウブ、カキツバタ
初夏に咲くよく似た花にアヤメ、ショウブ、カキツバタがあり、見た目もよく似ているため間違われることが多い花です。今回はそれぞれの見分け方を紹介します。
アヤメ
アヤメは5月上旬~中旬に咲き、名前の通り花びら(外花被片)に網目模様があるのが特徴です。水辺ではなく草地などの乾いた場所で育ちます。
アヤメ(令和3年5月11日撮影) |
ハナショウブ
ハナショウブは6月上旬~下旬ぐらいに湿った場所に咲きます。ノハナショウブを基にして改良された園芸種なのでさまざまな花の色がありますが、共通点は花びら(外花被片)に黄色い斑紋があるのが特徴です。
ハナショウブ 小町娘(過去の写真) |
カキツバタ
カキツバタはアヤメとハナショウブの開花期の間の5月中旬~下旬に湿った場所に咲き、ハナショウブよりもより湿った場所を好む傾向があります。よく似ているハナショウブとの違いは、ハナショウブは花びら(外花被片)に黄色い斑紋があるのに対して、カキツバタは白い斑紋があるのが特徴です。
カキツバタ(令和3年5月11日撮影) |
おまけ
5月5日の端午の節句にお風呂にショウブの葉を入れる習慣がありますが、ショウブはハナショウブとは別の植物になります。上記の3種は全てアヤメ科ですが、お風呂に入れるのはショウブ科の植物になります。
ショウブ(令和3年5月11日撮影) |