ボダイジュといえばブッダが悟りを開いた木として有名ですが、他にもボダイジュと呼ばれる木があります。今回はボダイジュと呼ばれる木をいくつか紹介したいと思います。
まず、ブッダがこの木の下で悟りを開いたとされるボダイジュはクワ科のインドボダイジュです。
|
インドボダイジュ |
インドボダイジュと同じクワ科の木でベンガルボダイジュと呼ばれるものもあります。大きくなると樹冠が広がり枝の随所から出る気根はやがて地中に根を張り枝を支えて日陰を作るので、世界各国の熱帯・亜熱帯では公園や街路樹などに植えられています。
|
ベンガルボダイジュ |
これらはともに熱帯の植物なので、国内では沖縄や温室内以外では見ることがありません。
他にも紛らわしいボダイジュとしてナツボダイジュという木もあります。これはシナノキ科の植物で街路樹や庭木としてよく植えられています。名前は似ていますが、インドボダイジュとは違う科なので近縁ではありません。
|
ナツボダイジュ |
|
ナツボダイジュの花 |
最後に紹介するのは昭和47年に土師ダム付近で発見され、新種として記載されたチュウゴクボダイジュです。名前は中国地方で発見された事にちなんで名付けられました。自生地はダムで水没し、湖畔に移植された原木は広島県の天然記念物に指定されています。植物公園には樹林観察園に何本かあります。
|
チュウゴクボダイジュ |