以前のブログで、植物公園の夏の夜間開園でお楽しみいただけるようヨルガオの栽培をしていることをお伝えしました。8月28日からの臨時休園に伴い夜間開園が開催できない状況が続いていますが、現在、ヨルガオは2階のベランダに届くほど大きく成長しています。
ヨルガオのカーテン(8月30日) |
今日のブログでは、ヨルガオのこれまでの成長の過程をお伝えします。
つるが伸び始めた(6月23日) |
6月2日の植え付けから20日ほど経過した6月23日の様子です。
伸び始めたつるが2階ベランダから降ろした麻ひもに巻き付き始めました。枝数を増やすため、本葉8枚ほどの位置で摘心(茎の一番先端にある頂芽を摘み取る作業)を行いました。
2週間ほど経過してつるがさらに伸びてきました。長く伸びたものは地上から180㎝ほどまでになっていたので130~150㎝ほどまで切り戻しました。脇芽からは子づるが伸び、隣のひもに巻き付き始めました。自由に伸ばすとあっという間に2階ベランダまで到達し、夜間開園が始まる8月下旬には上の方の枝葉ばかり茂り、目の高さで咲く花が無くなると予想されました。旺盛な成長を目の当たりにして、ここから先は切り戻しを繰り返して上方向への成長を抑制する必要がありそうだと考えていました。
生育はさらに旺盛に(7月22日) |
7月6日の切り戻しから1週間で子づるが50㎝伸びるほど旺盛な成長を見せていました。同時に葉の色が薄くなるなど肥料切れの様子も見られたので、この辺りから追肥を開始しました。勢いよく伸びたつるは切り戻したり、横に倒して隣の麻ひもに誘引したりしながら、出来るだけ低く仕立てるよう管理を行いました。7月13日には最初のつぼみも確認でき、今後の生育が楽しみになってきた頃です。
また、7月下旬ごろになるとヨルガオの葉を食べるエビガラスズメの幼虫が発生し始めます。つるの仕立てや水、肥料の管理に加え、害虫の発生にも注意を払う必要が出てくる大変な時期です。
天井までつるが到達した(8月7日) |
切り戻しと誘引を繰り返し、高さを抑えるように管理を続けてきましたが、7月31日には一階の天井にまでつるが到達しました。この時期は非常に暑い日が続き、2日に1回ほどの割合でしっかり水やりをする必要がありました。また、生育が旺盛な分、肥料もたくさん必要とするようで7月下旬ごろには下葉が黄色くなり始めました。10日から2週間ごとに肥料を与えて様子を見ることにしました。
7月末ごろから、朝になってヨルガオを確認しに行くと開花が終わってしぼんだ花が見られるようになりました。この頃から開花が始まったようです。
ベランダまでつるが到達(8月18日) |
8月中旬の連日の雨にも悪影響を受けることなくヨルガオは成長を続け、ついにつるが2階のベランダにまで到達しました。夜間開園が始まる8月21日に合わせ、ヨルガオのカーテンが無事完成しました。切り戻しや誘引を繰り返し高さを抑えるよう管理したことで、下葉も残りバランスの取れた姿になりました。
ヨルガオの花(アップ) |
ヨルガオの花はふつう夜に咲きますが、曇りの日には夕方ごろから花が咲き始めることがあります。雨が続いていた8月中旬は夕方になると咲き始めのヨルガオの花を見ることが出来ました。
夜のヨルガオの開花(8月18日夜) |
こちらは夜間の開花時の様子です。ライトアップにより、ヨルガオの純白の大輪花が浮かび上がります。
以上、ヨルガオの成長の様子をお届けしました。