イジュ Schima liukiuensis Nakai |
南西諸島(奄美大島~西表島)に分布するツバキ科ヒメツバキ属の樹木。国内には、小笠原諸島のヒメツバキがありますが、差は大きくなく、固有亜種とみる学者もいるそうです。この属には、ほかに東部ヒマラヤから東アジアに分布する8種ほどが知られています。
琉球王国時代から庶民に許された建築材の主要木のほか、樹皮の粉末を魚毒として利用したり、沖縄そばの灰汁にも使われたそうです。
花は枝先に短い総状花序を出し、5cmほどの白色の5花弁。花弁は丸く、平らに開きます。果実は、偏球形(直径2cm)。熟すと5裂して種子を出します。
[園内位置:ツバキ園]