2022/08/17

国内2例目・2年連続の開花 巨大コンニャク

 広島市植物公園で栽培している巨大コンニャク 「アモルフォファルス・デカス‐シルヴァエ」がもうすぐ(8月下旬の深夜に)開花しそうです。

8月17日現在 仏炎苞がふくらみ、付属体も伸長してきました

8月11日 付属体がみえはじめました

 アモルフォファルス・デカス‐シルヴァエはインドネシアのスマトラ島に自生するコンニャクの仲間で、世界一大きな花を咲かせる「ショクダイオオコンニャク」や世界一背の高い花を咲かせる「アモルフォファルス・ギガス」の近縁種です。今回の開花は「国内2例目・2年連続」となります。

 当園では2017年3月に苗を導入し、2021年3月に初めて開花しました。本種は国内外ともに栽培事例・開花事例が少なく、前回の開花は、国内の植物園における初めての開花でした。

 現在、2回目の開花に向けて順調に生育しており、8月11日時点で高さは約190cmです。前回開花時(約288cm)に比べてやや背が低く、花も小さめです。 花の寿命は、2日程度と見ごろは短いですが、その間は他に類を見ない独特な外観の花を楽しめます。また、開花後しばらくの間(開花時から翌朝まで)は強烈な臭いも体験できます。この機会にお見逃しのないよう、植物公園へお越しください。
 アモルフォファルス・デカス‐シルヴァエ Amorphophallus decus-silvae Backer & Alderw. インドネシア、スマトラ島固有種。巨大コンニャクの仲間で、高さ3m程度の花(花序)を咲かせます。苞(先端の部分)の中には、黄色い小さい花(雄花)が多数あります。昆虫などを引き寄せて受粉するため、苞が開くときに肉が腐ったような強烈な臭いを放つのが特徴です。