ツクシガヤ Chikusichloa aquatica Koidz. 小花の拡大 |
九州で最初に発見され、筑紫にちなむ属名(Chikusichloa;筑紫地方にあるイネ科植物)がつけられています。九州の他に奈良県、山形県と中国大陸に自生が知られていましたが、2010年に三次市付近の可愛川の岸辺で発見されました。全国的に希少な植物で、自生する県では絶滅危惧種や準絶滅危惧種に選定されています。
長い花序は多数に枝分かれし、その小枝の先端に、長い芒(のぎ)のある小花が1個だけついています。この小花は長い柄を付けた状態で小枝から脱落するので、楕円形の穎果の両端に芒があるような独特の形をしています。
ツクシガヤ 生育環境(株の様子) |
ツクシガヤ 花序の全体 |