本日の話題:香りの植物と見頃のバラ
展示資料館前の花壇は、植栽をリニューアルして、香りのある植物を楽しめるようになりました。
バコパ、ネメシア、香りゼラニウムの花壇 |
春の草花として人気のネメシアですが、花に香りがあることも特徴のひとつです。
香りゼラニウム‛スイートミリアム’とネメシア |
ネメシアとともに、20種類の香りゼラニウムも植えました。ピンクの花は、葉にミモザの香りがあると言われている‛スイートミリアム’という品種です。
ヘーゼルナッツゼラニウムとネメシア |
ヴィヴィッドな赤い花で目立っているのは、ヘーゼルナッツゼラニウムの花です。葉にナッツの香りがあるとされています。
ラベンダー |
同じ花壇には、ラベンダーも植えています。まだ花は咲いていませんが、葉や茎を触ると素晴らしい香りがします。
オールドローズ ‛ジョーヌ・デスプレ’ |
‛ジョーヌ・デスプレ’(別名:デプレア・フルール・ジョーヌ)という名のオールドローズです。かの有名な‛パークス・イエロー・ティーセンテッド・チャイナ’を片親にもつとされています。地に植えれば4m以上に伸びる長大なつるバラですが、鉢植えでオベリスク仕立てにすることもできます。
オールドローズ ‛ジョーヌ・デスプレ’ |
‛ジョーヌ・デスプレ’の淡い黄色は、片親の‛パークス・イエロー・ティーセンテッド・チャイナ’譲りと思われます。その年の気候によっては、ピンク色が強く出ることもあります。
フレンチラベンダー |
ログガーデンでは、フレンチラベンダーが満開です。香料生産用のラベンダーよりも1か月ほど早く咲きます。
オールドローズ ‛クレメンティナ・カルボニエリ’ |
‛クレメンティナ・カルボニエリ’は、ティー系のオールドローズです。すっきりした紅茶のような香りが特徴です。
モッコウバラ 白一重 |
一般によく普及している黄色い八重咲のモッコウバラは、香りがほとんどありません。しかし、白の一重のモッコウバラはとてもよく香ります。
モッコウバラ 白一重 |
ログガーデンで、ご覧のように白の一重のモッコウバラが満開に咲いています。八重のモッコウバラの違いとしては、花後にローズヒップが成ることも特徴です。
オールドローズ ‛スブニール・ドゥ・ラ・マルメゾン’ |
こちらは、‛スブニール・ドゥ・ラ・マルメゾン’という名の、香りが素晴らしいオールドローズです。バラを愛したジョゼフィーヌ妃の死後に生まれたバラで、妃の住んでいたマルメゾン館の名を冠しています。スブニールは「思い出」と訳されることが多いようです。ログガーデンの株は、めずらしいつる性株です。
カキツバタ |
花の進化園の水槽では、例年にないくらいカキツバタが咲き誇っています。香りは「青臭い」と評されることが多いようです。
フレンチラベンダー 'ザ・プリンセス’ |
花の進化園のフレンチラベンダー ‛ザ・プリンセス’です。紫色系の品種が多いラベンダーですが、この品種は明るいピンク色です。
つるバラ メグ・メリリーズ |
つるバラ‛メグ・メリリーズ’が咲き始めです。ハーブ界でも重宝されている原種のバラ、ロサ・エグランテリア(スイートブライヤー)を改良した系統で、元の原種に特徴的な、葉にリンゴの香りがある性質を受け継いでいます。
バラ ‛グラナダ’ |
最後に、バラ園の早咲きのハイブリッド・ティー(HT)系 ‛グラナダ’の本日の状態です。すでに満開です。他のハイブリッド・ティー(HT)系、フロリバンダ(F)系もだいぶ咲き始めました。