瀬戸内海の温暖で雨の少ない気候はカンキツ類の栽培に適した環境のため、広島では古くからミカンの栽培が行われていました。近年ではミカンに代わりレモンの栽培が盛んとなり、国内生産量の半分以上が広島県産となっています。
植物公園の冬は気温が低く、雪が降ることもあるためカンキツ類には厳しい場所ですが、大温室前に鉢植えで置いてあります。株は小さいですが果実が付いている品種もありますのでいくつか紹介します。
レモン(令和2年10月31日撮影) |
マイヤーレモン(令和2年10月31日撮影) |
マイヤーレモンはレモンとオレンジが自然交雑してできたと言われています。
レモンと比べて見た目が丸く酸味が少ないことや、色は熟すとオレンジ色になるという特徴があります。
獅子ユズ(令和2年10月31日撮影) |
獅子ユズはユズと名前がついていますがブンタン(文旦)に近い仲間です。皮が厚くて果肉が少ないことや、甘みや酸味が少ないことから主に観賞用として栽培されています。
ぷちまる(令和2年10月31日撮影) |
ぷちまるはキンカンの種なし品種です。甘みが強く皮ごと食べられる品種です。
斑入りダイダイ(令和2年10月31日撮影) |
葉や果実に斑が入るのが特徴のダイダイです。果実は食酢として利用できますが主に観賞用として栽培されます。
この他にも何種類かカンキツがありますが、気温や隔年結果のせいか果実がついていないものもあります。