薬研(やげん:くすりとなる原材料を粉砕する道具) |
9月5日(土)~24日(木)まで展示温室において、薬用植物を開催します。漢方薬の原料(生薬)になる植物を約200点展示し、薬用植物の家庭での利用法などを解説しています。
関連イベント
- 職員による展示解説(当日自由参加、先着20名)
- 日時:9/13(日)午後1時半~2時
- 講演会「暮らしに活かす薬草~出雲國風土記掲載植物~」
(事前申込制、定員50名、9/7締切) - 日時:9月21日(月・祝) 午後1時半~3時)
- 申込み・詳細はこちら
展示会の様子
昨年の展示の様子 令和元年9月12日撮影 |
一見すると、華やかさのない地味な展示に見えますが、薬用植物展は私たちの身近な生活に関わる奥の深い展示です。
日本では西洋医学が入ってくるまでは、中国医学の流れを汲んだ漢方医学が主流でした。それに関しても全ての人が気軽に受診できるわけではないため、必然的に病気や怪我に対応するために身近な植物を用いる(民間薬)ことがよくありました。山野で採ってきた薬草を煎じて飲んだり、揉んだものを患部に貼ったりなど、いわゆる「おばあちゃんの知恵袋」のようなもので、各家庭で様々な処方が伝わっていたのです。
漢方薬についても原料(生薬)の多くは植物に由来しており、医療における薬用植物の重要性はいささかも変わっていません。どのような植物が葛根湯や八味地黄丸などの漢方処方に使われているのかを探してみるのも面白いかもしれません。
その他にも、今年はイカリソウやチョウセンアサガオの仲間を展示しているコーナーを設けています。
イカリソウ 令和2年9月3日撮影 |
チョウセンアサガオ 令和2年9月3日撮影 |
最後に、約200点の展示の中から、花がついている見頃の薬用植物をいくつか紹介します。実物をぜひ展示温室でご覧ください。
タバコ |