おもと(万年青)名品展 開催中
広島市植物公園ブログ
2020/02/13

おもと(万年青)名品展 開催中

薄葉萬年青銘鑑(日本おもと協会発行)

 2月11日(火・祝)から17日(月)まで、おもと(万年青)名品展を開催しています(通算34回目)。公益社団法人日本おもと協会広島県支部の会員が丹精こめて育てたオモト137点を展示し、来場された方々におもとの魅力を存分に楽しんでいただきます。期間中、臨時売店を設置し苗などの販売を行います。また、2月15日(土)の午後1時半から同支部の西永祐司さん、16日(日)の午後1時半から同支部の多賀一郎さんが、「おもと(万年青)実演会」と題し、おもとの育て方と楽しみ方を指導していただきますので、どうぞご参加ください。

展示会の様子 令和2年2月12日撮影
臨時売店(おもと名品展) 

オモト(Rohdea japonica)とは

中国から日本の暖かい山地に自生する、キジカクシ科オモト属の常緑多年草です。古くから縁起物として愛好され、徳川家康が江戸城に入るときに家臣から献上を受けたという有名な言い伝えもあります。芸と呼ばれる特徴的な葉の形の変化や、様々な柄の変化、年を重ねるごとの芸や柄の移ろいが観賞のポイントです。手のひらに乗るサイズの小葉種から50㎝以上の葉をつける大葉種まで大小さまざまな種類があり、葉の芸と柄が組み合わさり数多くの品種が作出されています。過去に何度かブームがあり、特に珍しい芸を持つ株は信じられないような高値で取引されました。現在でも各地で展示会が開催されるなど、根強い人気を誇る古典園芸植物です。