園長のおすすめ(越の彼岸)
広島市植物公園ブログ
2019/03/25

園長のおすすめ(越の彼岸)

Prunus pendula var. koshinensis Ohwi 越の彼岸(コシノヒガン)

 富山県に自生する、エドヒガンとキンキマメザクラの雑種とされる中輪・一重咲きのサクラ。 傘状の整った樹形をもつ高木で、植物公園では3月下旬頃ソメイヨシノに先立って開花します。

 (園内位置:イベント広場周辺)
さくらだより(3月24日時点)
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さくらだより(3月24日時点)

 陽光(ようこう)が満開になりました。

陽光(ようこう) 2019年3月24日撮影

 陽光は1981年に登録された、比較的新しい品種です。鮮やかな濃いピンク色で、片親のカンヒザクラの緋色を受け継いでいます。


陽光 全体 2019年3月24日撮影

 先週に開花状況をチェックしたときは、まだつぼみでしたが、その後、彼岸桜を追い越すかのように、先に満開になりました。当園の木はまだ若木ですが、この通り若いうちからよく咲きます。

越の彼岸桜(こしのひがんざくら) 2019年3月24日撮影

 当園に何種類かある彼岸桜の中で、最も咲きっぷりが良いのが、越の彼岸桜(こしのひがんざくら)です。ソメイヨシノよりやや早く満開になり、早めのお花見が楽しめます。昨年は3月28日に満開になりましたが、今年はほぼ同じかやや遅くに満開になりそうです。

越の彼岸桜(こしのひがんざくら) 2019年3月24日撮影

 越の彼岸桜は、エドヒガンとマメザクラの雑種、つまり小彼岸(こひがん)とほぼ同じような遺伝的背景を持つ品種と推定されているようです。

乙女東彼岸(おとめあずまひがん) 2019年3月24日撮影

 乙女東彼岸(おとめあずまひがん)は、インターネットで検索をかけても、当園の株くらいしか出てきません。図鑑等にも掲載のない品種なので、もしかしたら大変めずらしいかもしれません。現在分かっている情報は、「名古屋のある園芸会社の昔のカタログに、その名があった」こと位です。

乙女東彼岸(おとめあずまひがん) 2019年3月24日撮影

 今年の乙女東彼岸は、越の彼岸桜よりわずかに早く満開になりそうです。

カンヒザクラ(寒緋桜) 2019年3月24日撮影

 カンヒザクラは長持ちするサクラで、満開は過ぎましたがまだまだ楽しめます。

カンヒザクラの落花 2019年3月24日撮影

 カンヒザクラは、他のサクラと異なり、花びらが一枚ずつバラバラに散るのではなく、花筒がまとまって落ちます。

マメザクラ 2019年3月24日撮影

 マメザクラは、木も花も小型のサクラです。富士山や箱根山の近辺に多いので、富士桜、箱根桜の別名もあります。 ほぼ満開になりました。

マメザクラ 2019年3月24日撮影

 マメザクラは、大きく育たなくてもよく花を咲かせることから、盆栽や庭木向けの特性があるといえます。早咲きで小型のサクラの園芸品種の中には、このマメザクラが交配親になっているものが少なからずあります。


紅枝垂(べにしだれ) 2019年3月24日撮影

 紅枝垂(べにしだれ)は、エドヒガンの枝垂れタイプです。少し咲き始めました。例年、ソメイヨシノよりやや早く満開になります。八重紅枝垂(やえべにしだれ)は、花弁数が多い分、少し開花が遅れ、例年ソメイヨシノとほぼ同時かわずかに遅いくらいで満開になります。

 ソメイヨシノは、園内の一部の木が咲き始めましたが、芝生広場付近の大部分はまだつぼみです。

2019年さくら開花状況

主な品種 3/43/113/173/24
カンザクラ(早咲き)散り始め終わり
カワヅザクラ満開散り始め終わり
カンザクラ(晩咲き)咲き始め5分咲き満開散り始め
カンヒザクラ咲き始め7分咲き満開散り始め
ケイオウザクラ5分咲き満開終わり
マメザクラつぼみ咲き始め満開
ソメイヨシノつぼみ
ベニシダレ咲き始め
ヤエベニシダレ

 ヒロシマエバヤマザクラ

ウコン

 御衣黄

サトウソメイ 

 ヤエベニトラノオ

関山 

オオシマザクラ

サトザクラ類
(一葉など)


ヤエザクラ類
(普賢象など)


キクザクラ系
(遅咲き)


見どころ案内 第407号
広島市植物公園ブログ
2019/03/23

見どころ案内 第407号


 
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