バラの冬剪定
広島市植物公園ブログ
2018/02/24

バラの冬剪定

 寒い時期、花がほとんど無いバラ園を見に来る人はほとんどいませんが、今年5月の咲き方を決める重要な作業が着々と進行中です。

(左手前)冬剪定後 (右奥)冬剪定前

 四季咲きバラは、剪定しなくても咲くのですが、それでは年々樹高が高くなり、見上げる位置で咲くようになります。冬場に低い位置まで切り下げることで、5月に目線より下の位置で咲かせることができます。四季咲きバラは、芽が出ると葉が7枚ほど(品種により若干差があります)で必ず花芽が出来る性質があるので、このような剪定が可能なわけです。

 つるバラや一季咲きのバラなど、上記のような性質の無いバラでは剪定の位置や時期を誤ると花が咲かなくなってしまうことがあります。四季咲きバラは、深く切れば、花数は少なくなりますが大輪に、浅めに切れば、花のサイズは小さめになりますが沢山咲く傾向があります。

冬剪定の済んだ区画
土がところどころ掘られているように見えるのは寒肥を施した箇所です。これも、冬場にやる重要な作業の一つです。