初!バオバブが咲きました(8月26日)
広島市植物公園ブログ
2019/08/26

初!バオバブが咲きました(8月26日)

 日本一の大きさのバオバブですが、広島に移植して初めて花が咲きました。

オーストラリアバオバブの花
2019年8月26日9時9分撮影

 さて、職員も初めての開花を目の当たりにすることになり、開花予想は大変難しいものでした。今回は、開花の前日から記録を取っていましたので、紹介します。

2019年8月25日昼頃 (来園者の提供写真)

 25日昼頃、つぼみの薄緑色のガクの先端が割れて、白いものが見え始めています。 この白いものは、24日には見えていませんでした。

2019年8月25日 午後4時50分撮影

 通路から見上げた写真です。昼頃よりも、白い部分が大きくなっているように見えます。

2019年8月25日 午後5時16分撮影

 バオバブの木にハシゴをかけて登って撮影したつぼみの写真です。

2019年8月25日 午後6時5分撮影

 こちらは作業用の2階通路から撮影したつぼみの写真です。

 ここから下の写真は、バオバブの幹に仕掛けた鳥獣用のカメラの画像です。残念なことに手前の葉が邪魔して、花の中心は写っていませんでしたが、ガクの部分は写っています。目印につけたピンク色のリボンの斜め右上にご注目ください。

2019年8月25日 午後5時18分撮影

 画像は5分おきに自動撮影されたものです。

2019年8月25日 午後6時53分撮影

 暗くなり、午後6時53分の画像から白黒モードに切り替わっています。

2019年8月25日 午後8時48分撮影

この写真までは、特に変化がなさそうです。この後、矢印で示しているあたりに注目してください。

2019年8月25日 午後8時53分撮影


 午後8時53分、花を隠している葉の右下部分に何かが写りこみました。


2019年8月26日 午前7時18分撮影

 今朝の画像を見たら、写りこんでいたのは、巻いたガクだと分かりました。花弁の様子が写らなかったのは残念ですが、裂けたガクが巻き始めたのは午後8時48分から53分までの5分間の間だと分かりました。

 今回の観察では、オーストラリアバオバブは夜開性で、咲き始めるおよその時刻は午後9時近くと分かりました。一日花なので、今日の夕方ころには萎みはじめるのではないかと予想しています。

 つぼみはまだ4つ残っているので、夜間開園日にご覧いただけるチャンスがありそうです。