お花見のすゝめ(大温室編)
広島市植物公園ブログ
2020/04/02

お花見のすゝめ(大温室編)

満開のソメイヨシノとザイルクライミング遊具 令和2年4月2日撮影

 園内のソメイヨシノが満開です。4月12日まで当面の間、当園は部分開園をしており、夜間開園を含めたイベントすべての行事を中止しています。また、広島市では、市内の公園での飲食を伴う花見は原則として自粛をお願いしています。

 このような状況ですが、園内では着実に春が訪れています。大温室では、ヒスイカズラ園長のおすすめで紹介した「エウロフィエラ・ロエンプレリアナ」の他にもたくさんの花が咲いていますので、一部を紹介します。

ムユウジュ 令和2年4月2日撮影

 ムユウジュは仏教三大聖木の一つで、お釈迦様がこの木の下で生まれたという伝承が残されています。和名のムユウジュ(無憂樹)はサンスクリット語のアショカ(憂いのないという意味)に由来しており、原産地インドでは幸運を呼ぶ木としても知られています。

黄花イペー 令和2年4月2日撮影

 黄花イペーは南米原産の植物で、ブラジルの国花です。花がノウゼンカズラ似ていることから、コガネノウゼンの別名があります。沖縄では、卒業・入学を祝う花として知られています。

ベニバナトケイソウ 令和2年4月2日撮影

 ベニバナトケイソウもボリビア・ブラジルなどの南米が原産です。10枚の花びらのように見えますが、5枚の花びらの下に同じ形をした5枚のがくがついています。黒いまつ毛の様に見える部分は「副花冠」、時計の針のように見える部分は「めしべ」です。

バニラ(ラン科)のつぼみ 令和2年4月2日撮影

 最後に、紹介する花はバニラです。今年はつぼみがたくさんついており、豊作です。小さなつぼみもついているので、4月中は運がよければ花を見られそうです。昼頃には花が閉じてくるので、開園直後の観賞をおすすめします。