睡蓮鉢の熱帯性スイレン③
広島市植物公園ブログ
2021/10/07

睡蓮鉢の熱帯性スイレン③

 睡蓮鉢の熱帯性スイレン品種紹介、第3回です。

睡蓮鉢の展示

 第3回目は「日本で誕生した、睡蓮鉢向けの新しい品種」です。

 熱帯性スイレンの品種改良は、主に海外で行われ、池やプールという広い環境で育てることを前提に選抜されていました。これに対して、日本では睡蓮鉢を用いて省スペースで楽しむことができる、丈夫で花上がりのよい小型品種が育種されています。

オチョボ

オチョボ Nymphaea ‘Ochobo’

 内径30 cmの小さな睡蓮鉢でも花あがりがよい。ピンク色の小花をカップ状に咲かせる。ここまで小さく仕立てても花が途切れないピンク系の品種はこれまでになかった。

ジョナサン

ジョナサン Nymphaea ‘Johnasan’

 睡蓮としては最も純白に近い花弁と、黄色の雄しべのコントラストが映える。花上がりよく、小さな睡蓮鉢でも写真のように複数輪咲きすることがしばしば。

ミゾレ


ミゾレ
ミゾレ Nymphaea ‘Mizore’

 青く整った形の花が可憐。その一方で、葉模様は3色のワイルドな迷彩葉となり葉の鑑賞価値も高い。花上がりも抜群。

ウタカタ

ウタカタ Nymphaea ‘Utakata’

 青い絞り模様は、1輪ごとに現れ方が変化する。また、開花初日はやや赤みを帯びている。1輪ごと、1日ごとに表情を変える、泡沫(うたかた)の儚さを感じさせる。

シズク

シズク

シズク Nymphaea ‘Shizuku’

 多弁花は大型な品種が多いなか、この品種はコンパクトに栽培可能。濃い紫の花と銅葉の組み合わせが落ち着いた魅力を感じさせる。花色の濃さ、多弁花、花上がりや性質の強さなど、まさに最高レベル。

ミロク

ミロク Nymphaea ‘Miroku’

 ラベンダー色の花弁をすらりと伸ばす小型種。最大の特徴は、初めてスイレンを育てる人でも、確実に開花を楽しむことができる花上がりの良さと丈夫さ。内径20 cm弱の小さな容器でも育てることが可能。玄関先のちょっとしたスペースでも、この品種であればベランダでも熱帯性スイレンの魅力を楽しめる。

 いかがでしたでしょうか。

 ブログで紹介しきれなかった品種も、まだ屋外の睡蓮鉢で開花しています。

 今週末、広島市植物公園にて、スイレンシーズンの最後のひとときを楽しんでいただけますと幸いです。