季節の花さんぽ(春いっぱい花めぐり)
広島市植物公園ブログ
2018/04/11

季節の花さんぽ(春いっぱい花めぐり)

2018年4月10日撮影 香りの小径のムスカリロードとハナニラ
 
 2018年4月10日(火)11時から、定例の季節の花さんぽを実施しました。今回も天候に恵まれ、大盛況でした。担当ガイドの森下さんと春いっぱい花めぐりと題して、満開の八重桜や春の花木を観察しました。春を求めて坂道を上り下りした充実の1時間でした。


セイヨウナシ ラ・フランス 2018年4月10日撮影

 春といえば桜ばかりが注目されますが、桜のなかま(バラ科)にはたくさん春咲きの植物があります。この日に咲いていたものを少し紹介します。

ヤマナシ 2018年4月10日撮影
ヤマナシの短枝(枝がトゲに変化したもの) 2018年4月10日撮影

 セイヨウナシ・ヤマナシはいづれもバラ科ナシ属の植物です。桜と同じ時期に咲きます。花には独特の香り(良い香りではない)があり、例えるなら裂きイカのような匂いがします。ヤマナシは幸水や二十世紀などの和梨(ワナシ)の元になった野生種です。枝の一部がトゲ状に変化する短枝をつけるのが特徴です。

カリン 2018年4月10日撮影
カリンはバラ科カリン属の植物で、1属1種の植物です。カリンのはちみつ漬けやかりん酒などに使われる薬用植物ですが、濃いピンク色の可愛い花をつけます。

ボケ 2018年4月10日撮影
ユキヤナギ 2018年4月10日撮影
ヤエヤマブキ 2018年4月10日撮影

 バラ科の植物は世界に約90属2500種が分布している大きな分類群です。今回ご紹介した植物の他にも、園内には多くのバラ科の植物を植えています。熱帯スイレン温室横の花の進化園では、分類群(〇〇科や〇〇目など)ごとに植栽展示しています。植物の勉強にもおすすめのエリアです。

次回は4月28日(土)午前11時~
テーマ:「祝リニューアル! 大温室を歩いてみよう」
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