園長のおすすめ(ヤチシャジン)
広島市植物公園ブログ
2019/07/16

園長のおすすめ(ヤチシャジン)

ヤチシャジンの花 令和元年7月16日撮影

 ヤチシャジンは、中国大陸東北部から朝鮮半島を経て中国地方と東海地方の一部に分布し、湿った場所に生育するキキョウ科の多年草です。国内では、自生地の環境変化が主な要因で急速に減少した結果、愛知県では絶滅。現在残る確実な自生地は、広島県と岐阜県にある数か所だけになってしまいました。そのため、環境省、広島県ともに最も絶滅の危険度が高い植物種に選定し、広島県は独自の野生生物保護条例の指定野生生物種に指定して保護しています。

 広島市植物公園では、1995年から保全事業を継続していて、人工的に増殖した株を植栽展示しています。

(園内位置:里山の野草園・大温室前)

ヤチシャジンの生育状況(里山の野草園) 令和元年7月16日撮影