今日の植物公園:開花中の花たち
広島市植物公園ブログ
2021/09/05

今日の植物公園:開花中の花たち

 九月に入り、朝夕と涼しく感じられる日が増えてきました。

 季節の変わり目のこの時期に園内で開花している花をピックアップしてご紹介します。

ヤブラン

 スッと立ち上がる青紫の花穂が涼し気です。日陰に耐えるので公園などの木の株元によく植えられています。

斑入りヤブラン

 斑入りのものはシェードガーデンに明るい印象を与えます。どのような庭にしたいかによって選ぶ植物も変わってくる、というひとつの例ですね。

ハイビスカス
 
 カスケードや大温室で展示されているハイビスカスです。少し涼しくなってくるとよく咲いて見頃になります。
 
 
サガリバナ

 大温室のサガリバナはまだ開花が続いています。一夜限りの花が夜に咲き、花はすぐ落ちてしまいますが、朝一番であれば花が残っているところを見られることがあります。写真は今朝(9月5日)の九時過ぎに撮影しました。

 
コヒガンバナ

 ここからは花の進化園の花を見て行きます。
 コヒガンバナが咲き始めました。ヒガンバナより一回り小さく、開花期も一足早いです。

 
シュクシャ

 純白のシュクシャも咲いています。ジンジャーリリーとも呼ばれ、香水などにも用いられる素晴らしい香りが特徴です。ジンジャーの名の通りショウガのなかまの植物で、地下にはショウガのような球根があります。

ワタの実

 我々の衣類に用いられるコットンの原料、ワタの実も実り始めました。成熟してくると実が開き、種を包むワタの繊維を見ることができます。

 
バラ ‘プレジデントマーシャ’

 バラ園では四季咲きのバラがぽろぽろと咲いています。10月から11月の秋の見頃の時期に備え、そろそろ剪定を行う時期です。剪定をしてしまうとしばらくは寂しくなりますが、見頃の時期に見やすく、美しくバラを見せるために必要な作業です。

 
野生バラの実

 これからの時期のバラ園のもうひとつの見どころはローズヒップ(バラの実)です。野生バラなど一季咲きのバラは美しい実を楽しめるものがあり、秋のバラ園を彩ります。

 以上、園内の様子をお届けしました。再開園した際にはさらに季節が進むかと思いますが、その際には改めて見頃の植物をご紹介したいと思います。