植物公園花ごよみ(5月25日号)
広島市植物公園ブログ
2022/05/26

植物公園花ごよみ(5月25日号)

見どころ案内 第544号
広島市植物公園ブログ
2022/05/21

見どころ案内 第544号

見どころ案内 第544号(2022年5月21日発行)
5/22 「職員ガイド ルドゥーテが描いたバラ」の実施について
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5/22 「職員ガイド ルドゥーテが描いたバラ」の実施について


ロサ・ムンディ

5/22 13:30~開催の「職員ガイド ルドゥーテが描いたバラ」は、展示資料館2階講堂にて座学形式で実施いたします。

先着100名、整理券配付:13:00~(会場はバラ園ではありません。ご注意ください。)

今週の植物公園(樹木の新芽が開くとき)
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今週の植物公園(樹木の新芽が開くとき)

 ツツジなどの春の花木の剪定作業を各所で行っています。今日(5/19)は、レストランから休憩展望塔にかけてのスロープで、トサミズキの剪定を行っていました。

 がっつり刈り込んでいるように見えますが、トサミズキは腰の高さまで強剪定しても、1年で人の背丈を超える高さまで戻ります。あまり高くなると、広場のソメイヨシノやさらに奥の瀬戸内海と宮島が見えなくなるので、この時期に毎年剪定をしています。

トサミズキの花後の剪定 令和4年5月19日撮影

トサミズキの花

 機械を使う剪定などは基本的に休園日に実施することにしていますが、この時期は剪定する面積が多いため、やむを得ず平日にも実施しています。広場周辺でおくつろぎいただいている方にはご迷惑をお掛けしますが、植物をよりよく管理するために必要な作業ですので、ご理解をいただけますと幸いです。

 さて、前置きが長くなりましたが、今週の植物公園では樹木の展葉(新芽が開くとき)について取り上げてみたいと思います。以下の写真は全て樹林観察園で本日(令和4年5月19日)撮影したものです。

樹木の展葉(新芽が開くとき)

 この時期に樹木を観察すると、今年伸びた葉と去年の葉の違いがよくわかります。例えば、下の写真のユズリハでは、明るい緑色に見える部分の葉はすべて今年に出てきた葉です。

ユズリハ(ユズリハ科)

ユズリハ Daphniphyllum macropodum Miq. subsp. macropodum

 ユズリハ(譲り葉)の語源になっているように、新しい葉の展開が終わると、一昨年の古い葉が次第に黄色くなり、譲るように葉を落とします。

シロダモ(クスノキ科)

シロダモ Neolitsea sericea (Blume) Koidz.

 シロダモの新芽は葉の表面ビロード状の茶色い毛が密生しており、黄金色に輝いているように見えます。この毛は葉が開くにつれて次第に抜け落ちてなくなります。

タブノキ(クスノキ科)

タブノキ Machilus thunbergii Siebold et Zucc.

 タブノキは照葉樹林を代表する植物の一つです。展開したばかりの葉は赤色を帯びるのが特徴的です。葉に光沢があり、離れて見てもよく目立ちます。

サカキ(モッコク科)

サカキ Cleyera japonica Thunb.

 サカキの展開したばかりの葉は何色と表現しづらいのですが、独特の色味をしています。神前に玉串を奉奠されたことがある方はイメージがしやすいと思いますが、サカキの枝は平面的に伸びているので、台の上に重ねて置きやすい形をしています。新芽が鎌形に曲がっているのも分かりやすい特徴です。

コウヤマキ(コウヤマキ科)

コウヤマキ(コウヤマキ科)

 針葉樹でも同じ様に新芽が開く様子を観察することができます。コウヤマキは1年に1節ずつ伸びる性質がありますので、枝の根元をたどっていくと、その枝の年数やその年の成長度合いを調べることができます。コウヤマキは英語では「Japanese umbrella pine(直訳すると日本の傘松)」と呼ぶのですが、今日撮影した新芽の様子が強風で逆さになった傘のようにも見えました。

まとめ

 新芽が開いていく様子に、植物ごとの個性(違い)があることをお分かりいただけたでしょうか。植物にとって、葉は光合成をして栄養を作るために必要不可欠なものです。葉にも寿命があるので、定期的に新しい葉と入れ替えるわけですが、出始めの葉は柔らかく脆いため、太陽の強い光(紫外線など)に耐えるための工夫がいろいろ考えられています。写真で紹介したタブノキの赤い葉(赤い色素アントシアニンをつくり葉を紫外線から保護する)やシロダモのビロード状の毛(光を毛で乱反射させることで、葉に届く光を減らす)はその一例です。一つの植物でも、じっくりと観察することで、様々な特徴を見つけることができます。

 四季折々の植物の変化を楽しむ一つのきっかけとして、樹木の新芽が開く様子に注目してみてはいかがでしょうか?身近な場所にある1本の樹木を定点観測するのもおすすめです。
園長のおすすめ(ササユリ)
広島市植物公園ブログ
2022/05/15

園長のおすすめ(ササユリ)

ササユリ Lilium japonicum Houtt.

 丘陵地の法面や明るい林床などで見かけます。和名は、葉の形が「笹」に似ていることから。草丈はおよそ50 cm~1 m。花は淡い紅色で、長さは10cm強。漏斗状の花を茎先に1から3輪ほど横向きにつけます。

 球根は、古来、食用にされたそうです。日本固有種で本州の中部から九州にかけて分布します。

(園内位置:日本庭園奥)
今週の植物公園:バラが見頃を迎えています
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今週の植物公園:バラが見頃を迎えています

  当園ではバラの見頃の時期に合わせてローズフェスティバルを開催中です。期間中はバラの育て方の講座など、様々なイベントをご用意して皆様をお待ちしております。5月中旬のバラの見頃の時期を迎えた今週末、バラ園は多くの人で賑わっています。

 本日はそんなバラ園から開花の様子をお伝えします(写真は5月14日・15日にかけて撮影したものです。)

バラ園の様子

バラ園の様子

バラ園の様子

 バラ園では多くのバラが見頃を迎え、辺りは心地よい香りに包まれています。開花中のバラをいくつかピックアップしてご紹介します。

グラニー

たそがれ

パパ・メイアン

グラナダ
ダイヤモンド・ジュビリー


 木立のバラに加え、ダナエやアンジェラなど人気のつるバラも見頃となっています。

ダナエ

アンジェラ

アルティシモ(左)・ウェスターランド(右)
コーネリア

 また、花の進化園側のエリアやバラの歴史コーナーにはオールドローズが植栽されており、草花との調和をお楽しみいただけます。

オールドローズと草花との混植エリア

アルバ・セミプレナ

また、入園入口近くのログガーデンでもバラを植栽展示しています。現在、ドルトムントなどが見頃を迎えています。

ドルトムント
 

シギョク

新雪
 
 ご紹介したように見頃を迎えているバラ園ですが、まだまだつぼみも多く、しばらく雨の降らない日が続きそうですので、今後もしばらく見頃のバラをお楽しみいただけます。一年のうち、一番たくさんのバラを楽しむことのできるこの時期、どうぞお越しください。


見どころ案内 第543号
広島市植物公園ブログ
2022/05/14

見どころ案内 第543号

見どころ案内 第543号(2022年5月14日発行)
園長のおすすめ(オルラヤ)
広島市植物公園ブログ
2022/05/09

園長のおすすめ(オルラヤ)

オルラヤ Orlaya grandiflora (L.) Hoffm.

 ヨーロッパが原産のオルラヤは、白く清楚で花とシダ類のように細い葉が特徴的で、単体でも十分に見ごたえがありますが、他の花ともよく合います。耐寒性に富み性質も強いうえに病害虫の被害もあまりありません。
 
 耐暑性はなく、枯れてしまいますが、こぼれ種で翌年にまた生えてきます。60cm程度の丈に白色の小さな5花弁を多数つけます。

(園内位置:花の進化園奥)
バラ講習会(5/8)の講師を変更します
広島市植物公園ブログ
2022/05/07

バラ講習会(5/8)の講師を変更します

重要:講師変更のお知らせ


 5月8日(日)のバラ講習会は、講師の河合伸志さんに新型コロナウイルス感染症の濃厚接触者の疑いがあり、来園いただけなくなったため、講師を本園職員に変更します。

  河合さんの講習を楽しみにしてくださっていた皆様には、急なご案内となりご迷惑をおかけしますが、ご理解をいただきますようお願い申し上げます。

講習会の概要

  • イベント名
    • バラ講習会
  • 日時
    • 令和4年5月8日(日)13:30~
  • 講師
    • 本園職員
    • 横浜イングリッシュガーデン スーパーバイザー河合伸志さん
  • 会場:展示資料館2階講堂
  • 定員:先着100名(開始30分前より整理券配布)
見どころ案内 第542号
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見どころ案内 第542号

見どころ案内 第542号(2022年5月7日発行)
3年ぶりに開花します:アイラトビカズラ
広島市植物公園ブログ
2022/05/04

3年ぶりに開花します:アイラトビカズラ

開花しました(5/5時点)

アイラトビカズラの花 令和4年5月5日撮影

 本日の朝確認したところ、2輪とも開花していました。珍しい花ですので、実物をぜひハギ園でご覧ください。開花までのお知らせは今回で終了します。

その後の状況(5/3時点)

アイラトビカズラのつぼみ 令和4年5月3日撮影

 つぼみは株元の2つに減りましたが、花がようやく展開してきました。大温室のヒスイカズラに似たマメ科らしい花をしています。
 

その後の状況(4/29時点)

アイラトビカズラのつぼみ 令和4年4月29日撮影

 ここ数日の間に、大半のつぼみが開花前に落ちてしまいました。残った3つのつぼみは大きく膨らみ、紫色の花びらがをのぞかしています。あと数日で開花となりそうです。



アイラトビカズラのつぼみ(拡大) 令和4年4月17日撮影

  3年ぶりに、ハギ園のアイラトビカズラにつぼみがつきました。このまま順調に大きくなれば、大型連休中には見ごろとなりそうです。開花までの状況は、随時本ブログでお伝えします。

 アイラトビカズラは、熊本県の相良と天草、長崎県の九十九島でしか確認されていない珍しい植物です。ブドウの房を思わせる暗紅紫色の大きな蝶形花は、仏教経典に記されている優曇華(うどんげ)の花に例えらます。

 また、開花するまでに時間がかかるとされており、当園では、2006年にハギ園に植栽した株が13年後の2019年4月に初めて開花して話題になりました。今回がこの株の2回目の開花です。

前回開花時のアイラトビカズラ 令和元年5月3日撮影

現在のアイラトビカズラの様子
 令和4年4月17日撮影(赤丸の3か所)

参考

今週の植物公園:5月4日は「植物園の日」
広島市植物公園ブログ
2022/05/03

今週の植物公園:5月4日は「植物園の日」

 広島の5月は、花とみどりのイベントがもりだくさん!

 広島市中区の平和記念公園などでは、フラワーフェスティバルが3日より開幕しています。広島市植物公園のブースでは、園を紹介するパネルやバラなどの展示を行っています。

フラワーフェスティバル 植物公園ブース

 さて、5月4日は、みどりの日であるとともに「植物園の日」です。公益社団法人日本植物園協会が平成19年度より植物園活動の社会的な重要性に対しご理解、ご支援をいただくことを目的に、「みどりの日」を「植物園の日」と位置付けました。この日は、全国の植物園がさまざまな関連行事を開催していますhttp://www.syokubutsuen-yokai.jp/business/day.html)。

 広島市植物公園は、「植物園の日」を入園料無料とするとともに、植物クイズラリーコンサート、野菜即売会などを準備して、皆さんのお越しをお待ちしています。

植物園の日

カスケードの花々

クレマチス展

春の洋ラン展

 大温室では、レンブの花が咲き始めました。

レンブ

 ベニバナトケイソウ。真赤なトケイソウが大温室の空中回廊に映えます。

ベニバナトケイソウ

 そして、ヒスイカズラ。ますます開花が進んでいます。

ヒスイカズラ

 日本庭園では、清楚なミヤコワスレが満開です

ミヤコワスレ

 カスケードでは、ナデシコ’テルスター’も。

ナデシコ’テルスター’

 新緑が美しい季節。GWも、植物公園でゆっくりお過ごしください。
植物公園花ごよみ(5月1日号)
広島市植物公園ブログ
2022/05/01

植物公園花ごよみ(5月1日号)

友の会通信第27号(5/15例会、5/21観察会)
広島市植物公園ブログ
2022/04/30

友の会通信第27号(5/15例会、5/21観察会)

第1回植物友の会例会を5月15日(日)に開催します。

 新緑が美しい時期となり、園内では様々な花が次々と見ごろを迎えています。屋外ではツツジ・シャクナゲ類やネモフィラ、大温室ではヒスイカズラやカエンボクなどが今の時期のおすすめです。

 さて、第1回例会では、園芸作業2題と講話(世界の餅とまんじゅう紀行)を予定しています。また、植物同好会のロビー展示も同時に開催しています 。例会当日はバラが見ごろを迎え、園内散策におすすめの時期となります。皆様奮ってご参加ください。
  1. 開催日時
    • 令和4年5月15日(日)
      13:20~15:00(予定)
    • [植物同好会例会は10:10~]

  2. 開催場所:広島市植物公園展示資料館2階講堂 

  3.  内  容  
    1. 友の会活動報告 13:20~13:30   
    2. 園芸作業    13:30~14:10      
      • ア 温室植物 木立性ベゴニアの挿し木
         (第一栽培・展示係 田中技師) 
      • イ 屋外植物 変化朝顔を育ててみよう
         (第二栽培・展示係 山本技師) 
    3. 植物ふしぎ発見!ボタニカ漫談
      • 世界の餅とまんじゅう紀行
         14:20~15:00

友の会ボランティア 内容変更

 6月7日午前の友の会ボランティアは内容を変更します。午後は実施未定です。
  • 6月7日(火) 10:30~15:00(予定)
    • ハンギングバスケット作成(育苗温室・ベゴニア温室)
    • 花がら取り・除草(カスケード・ログガーデン)

植物友の会ロビー展を開催します(5/10~5/15)

 植物同好会の会員が手塩にかけて育てた山野草を展示資料館1階ロビーに展示します。会期は第1回例会と重ねてありますので、ぜひ御覧ください。

 また、山野草に興味のある方や自宅の植物をロビー展に出品したい方は、植物同好会(友の会の会員で構成する山野草好きが集まる部会活動)を紹介しますので、まずは事務局まで御連絡ください。

令和4年度第1回野外観察会「妹背の滝と上田宗箇の墓(廿日市市大野町)」

  • 開催日 令和4年5月21日(日) 
  • 集合場所・時間 JR大野浦駅東口ロータリー 9時30分集合
  • 定員 20名程度
  • 保険代 100円(当日徴収) 
  • コース[ほぼ平坦ですが、約5㎞歩きます] 
    • 9:30 JR大野浦駅 東口ロータリー集合 
    • 9:45~10:45  やまだ屋おおのファクトリー 工場見学
    • 11:00~11:30 史跡「上田宗箇の墓」 見学 
    • 13:00~14:00 妹背の滝 周辺の植物観察 
    • 14:30(予定)  JR大野浦駅 西口解散   
今回の観察会は事前申込制です。5月16日(月)までに、友の会事務局に電話・メール等で参加申込みをしてください。やまだ屋の工場見学は饅頭付きです。    

 

「景石を楽しむ見本園」ができました
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「景石を楽しむ見本園」ができました

 植物公園の正門右前のスロープで囲まれた場所に、新たな見どころとして「景石を楽しむ見本園」ができました。この見本園は、一般社団法人 広島市造園建設業協会の「社団法人設立30周年記念事業」として、植物公園のスロープを通りながら、景石を見て楽しんでもらえるよう広島市に寄贈いただいたものです。

 本日、見本園のプレート石を関係者で設置しました。本記事では、その様子や石肌や色目の異なる景石を楽しんでいただける見本園の特徴などについてご紹介します。なお、現地には景石の解説看板を設置しておりますので、あわせてご覧ください。

景石を楽しむ見本園の様子 令和4年4月30日撮影
(初夏には一面にササが茂り、より庭らしい風情がでます)

景石を楽しむ見本園について

 景石とは、自然の風景を取り入れることを目的として、庭に配置される天然の岩石です。ほとんどの景石には、産地にちなんだ名前が付けられており、全国的に流通しているものもあります。本園の「景石を楽しむ見本園」では、広島県を代表する郷土の景石4種類を展示しています。

 現在は土がむき出しになっていますが、初夏にはオカメザサが茂り、庭としてより見ごたえのある姿になります。ご来園の折には、ぜひゆっくりと地元広島の石をご覧ください。

プレート石設置の様子

 令和4年4月30日午前10時から、(一社)広島市造園建設業協会の関係者の方々と見本園のプレート石を設置しました。

景石を楽しむ見本園 プレート石

プレート石設置の様子

関係者による記念撮影


景石の種類と特徴

羅漢石(らかんいし)

 広島・山口県境にある羅漢山に産出する岩石で、そのほとんどは蛇紋岩です。蛇紋岩は濃い緑色で光沢があり、岩肌が蛇の皮に見えることがその名の由来とされています。

羅漢石

石灰岩(せっかいがん)

 石灰岩はサンゴなどの生物の殻が起源であるため、全体的に白っぽい色をしているのが特徴です。広島県内では、帝釈峡のほか島嶼や沿岸部でも見られます。カルシウムを多く含むことから、セメントの原料としても利用されます。

石灰岩

向原石(むかいはらいし)

 広島県内に広く分布する岩石で、名前は地名(安芸高田市向原町)由来です。花崗岩(かこうがん)とあわせると広島県の面積の70%を占めています。和風庭園によく利用されています。

向原石

湯来の青石(ゆきのあおいし)

 広島市佐伯区湯来町に多く見られる青みがかった岩石です。斑れい岩のひとつ(二酸化ケイ素が少ないマグマが地中でゆっくり固まった岩石)で、荒粒(石のきめが粗い)で黒っぽいことが特徴です。

湯来の青石