広島市植物公園ブログ

2022/08/30 イベント予告, 展示会のお知らせ

こんちゅう館から「秋の鳴く虫」がやってきます（9/3-4）

秋の鳴く虫の展示の様子

　９月３日（土）、４日（日）に広島市森林公園こんちゅう館から「秋の鳴く虫」が植物公園にやって来ます。展示資料館1階ロビーに特設コーナーを設け、昆虫を展示します。

　スズムシやコオロギなどの秋の季節を感じさせる鳴く虫と、それらの虫が食べる食草を展示し、植物と虫の関係について紹介します。虫かごを幕で覆うなどして暗くし、鳴き声を楽しめる仕掛けも行います。

　2日間限定の展示ですのでお見逃しのないよう、一足早い秋の時間を植物公園でお過ごしください。

　また、こんちゅう館では、９月１０日（土）～２５日（日）の会期で、企画展「秋の鳴く虫」を開催予定です。お近くの方はそちらもぜひご覧ください。

2022/08/22 園長のおすすめ, 季節の花

園長のおすすめ（メランポジウム）

メランポジウム　Melampodium divaricatum (Rich.) DC.

　メランポジウム属（キク科）はメキシコから中央アメリカを中心とする地域に８０種ほどが分布しますが、観賞用として栽培されるのはこの1種（メランポジウム・ディバリカツム）のみです。日本には1990年頃に渡来し、夏花壇を彩る植物として広く普及しています。

　春に種をまき、夏から秋にかけて花を咲かせる1年草で、草姿はこんもりと整い、手間のかからない植物です。こぼれ種でもよく増えます。

（園内位置：花の進化園奥）

2022/08/20 見どころ案内

見どころ案内　第554号

見どころ案内　第554号（2022年8月20日発行）

季節の花, 植物公園花ごよみ

植物公園花ごよみ（8月20日号）

植物公園花ごよみ（8月20日号）

雨の日特典「しとしとボタニカルカード」の配布をはじめます。詳しくは公式Twitterをご覧ください。

2022/08/18 季節の花, 大温室

巨大コンニャクが開花しました（見頃は本日限り）

　速報！

　昨晩、巨大コンニャク「アモルフォファルス・デカス‐シルヴァエ」が開花しました。開花時の全高は222㎝、仏炎苞の長さは84㎝でした。

　見頃は本日限りです。お見逃しのないようご覧ください。

　＊明日（8/19）は金曜日のため、休園日です。

開花した巨大コンニャク　令和4年8月18日撮影

開花した巨大コンニャク（仏炎苞）　令和4年8月18日撮影

2022/08/17 季節の花, 今日の植物公園, 大温室

国内2例目・2年連続の開花　巨大コンニャク

　広島市植物公園で栽培している巨大コンニャク「アモルフォファルス・デカス‐シルヴァエ」がもうすぐ（８月下旬の深夜に）開花しそうです。

８月１７日現在　仏炎苞がふくらみ、付属体も伸長してきました

８月１１日　付属体がみえはじめました

　アモルフォファルス・デカス‐シルヴァエはインドネシアのスマトラ島に自生するコンニャクの仲間で、世界一大きな花を咲かせる「ショクダイオオコンニャク」や世界一背の高い花を咲かせる「アモルフォファルス・ギガス」の近縁種です。今回の開花は「国内2例目・2年連続」となります。

　当園では2017年3月に苗を導入し、2021年3月に初めて開花しました。本種は国内外ともに栽培事例・開花事例が少なく、前回の開花は、国内の植物園における初めての開花でした。

　現在、2回目の開花に向けて順調に生育しており、８月１１日時点で高さは約190ｃｍです。前回開花時（約288cm）に比べてやや背が低く、花も小さめです。　花の寿命は、2日程度と見ごろは短いですが、その間は他に類を見ない独特な外観の花を楽しめます。また、開花後しばらくの間（開花時から翌朝まで）は強烈な臭いも体験できます。この機会にお見逃しのないよう、植物公園へお越しください。

　アモルフォファルス・デカス‐シルヴァエ　Amorphophallus decus-silvae Backer & Alderw.　インドネシア、スマトラ島固有種。巨大コンニャクの仲間で、高さ3m程度の花（花序）を咲かせます。苞（先端の部分）の中には、黄色い小さい花（雄花）が多数あります。昆虫などを引き寄せて受粉するため、苞が開くときに肉が腐ったような強烈な臭いを放つのが特徴です。