園長のおすすめ(カランコエ ちゅららイエロー)
広島市植物公園ブログ
2020/01/27

園長のおすすめ(カランコエ ちゅららイエロー)

カランコエ ちゅららイエロー Kalanchoe Churara-yellow
カランコエ・シンセパラ Kalanchoe synsepala Baker

 この黄色い花を咲かせているカランコエは、鉢花でよく目にするカランコエとは違って花茎が長く、上向きに鮮やかな色の花を多数つけるという特長があります。他にもピンク、オレンジや赤色の品種もあって、切り花用に沖縄県で生産が始まった新しい園芸植物です。これらの品種は千葉大学と沖縄の海洋博記念公園が協力して、絶滅危惧種のリュウキュウベンケイをもとに交配・育種して作り出しました。本園技師も育種に携わっています。

 現在開催中の「冬の鉢花展」では、ちゅららシリーズの他に、マダガスカル原産でイチゴのような長い匍匐枝をつけるカランコエ・シンセパラなど珍しい野生種も多数展示しています。
友の会ボランティア(香りの小径の手入れ)
広島市植物公園ブログ
2020/01/22

友の会ボランティア(香りの小径の手入れ)

友の会ボランティアの様子 令和2年1月21日撮影

 植物友の会では、定期的に園内の植栽管理の補助をするボランティア活動を行っています。今回は、香りの小径の手入れを行いました。園路に積もった落ち葉をきれいにしたり、雑草や枯れ枝を取り除いたりしました。寒い中でしたが5名の会員の方にご協力いただきました。ありがとうございました。

ハナニラ 平成30年3月26日撮影

 香りの小径は暖かくなると、ハナニラやムスカリ、スイセンなどの球根がきれいに咲き誇ります。きれいに手入れができたので、花が咲くのが楽しみです。

今後の友の会ボランティアの日程(ブログ案内は試行です)

  1. ボランティア参加には植物友の会への入会が必要です。
  2. 活動日時は毎月第1・第3火曜日の10:30~15:00です。
  • 2月4日(火)
    • コサージュづくり教室勉強会(要事前申込)
  • 2月17日(月)~20日(木)
    • 春の特別ラン展装飾補助
  • 3月3日(火)
    • サギソウ球根植え出し、植え替え
  • 3月17日(火)
    • 未定
植物写真コンテスト作品展(~1/26)
広島市植物公園ブログ
2020/01/21

植物写真コンテスト作品展(~1/26)

最優秀賞 「フラダンス」 菅原 正人 氏
被写体の種名:サガリバナ

 1月26日(日)まで、「植物写真コンテスト作品展(第43回)」を展示資料館1階展示室で開催中です。

 写真は、令和元年9月1日(日)~11月30日(土)の期間、一般の入園者や写真愛好家から、園内の植物や風景をテーマに募集したものです。12月に、県内の写真家秋田隆司氏及び紺野昇氏、植物公園長の3名を審査員として厳正な審査を行った結果、109名全395点の応募作品の中から52点の入賞作品を選出し、これらを展示しています。入賞作品の一部は来年度の植物公園オリジナルカレンダーに使います。

特選 「陽光に輝く」 杉浦 紀子 氏
被写体の種名 シュウメイギク

 同コンテストは来年度も開催する予定です。夏頃に詳細を発表しますので、総評を御参考いただき、奮っての御応募をお待ちしております。
園長のおすすめ(ホンコンシュスラン)
広島市植物公園ブログ
2020/01/19

園長のおすすめ(ホンコンシュスラン)

ホンコンシュスラン Ludisia discolor (Ker Gawl.) Blume
網目状葉脈を持つ美しい葉

 ホンコンシュスランは、日本のシュスラン属(Goodyera)などに近縁な植物です。これらに近縁な種の中には、ビロード状の光沢や、錦糸のように繊細な網目状葉脈があって美しい葉を持つことから「jewel orchid」と呼ばれるものがあって、近年静かなブームになっているようです。ホンコンシュスランは、チョコレート色の葉も魅力的ですし、jewel orchidの中で最も目立つきれいな花を咲かせる種ではないでしょうか。純白の花の中心部に、黄色い葯帽がねじれてついているのが特徴です。
カエンボク(世界三大花木)が見ごろ
広島市植物公園ブログ

カエンボク(世界三大花木)が見ごろ

カエンボク Spathodea campanulata P.Beauv.

 広島市植物公園の大温室では、カエンボク(火焔木)が咲いています。カエンボクはアフリカ原産のノウゼンカズラ科の植物で、ジャカランダ、ホウオウボクとあわせ世界3大花木のひとつに挙げられています。花の美しさから、亜熱帯~熱帯地域では街路樹や公園樹としてよく植えられます。寒さには弱いので、植物公園では大温室内に植栽しています。赤い花が咲くことが知られていますが、植物公園に植栽されているのは珍しい黄花の個体です。昨シーズンは導入後初開花で数房咲きましたが、今シーズンは13房もの花房の発生を確認することができました。

たくさんの花房をつけたカエンボク(左下)

 カエンボクのすぐ近くでは、ピンクボール(学名 Dombeya wallichii)も咲いています。この株は以前から植物公園にあったものですが、リニューアルにともなう移植に耐えて再び元気に咲いています。 寒い時期ですが、大温室の中は暖かくて快適な環境で熱帯植物をご覧いただけます。どちらの花木も一年を通して一番日が短くなるこの時期によく花を咲かせます。見ごろは1月中ですので、お早目にご覧ください。

冬の大温室(落葉したバオバブ)

 なお、大温室のシンボルツリー「日本一のオーストラリアバオバブ」は現在落葉しています。

取材報道

冬のサボテン温室 花盛り🌸
広島市植物公園ブログ
2020/01/17

冬のサボテン温室 花盛り🌸

トゲオニソテツ Encephalartos ferox Bertol. 

 冬の植物園は枯れ野原と思われるかもしれませんが、実際のところは様々な花が咲き競っています。先日の屋外植物に続いて、サボテン温室で見ごろの植物をご紹介します。

サボテンのコレクション展示

 サボテン温室では、サボテン科植物だけでなく、世界の乾燥地植物を集めています。珍しいものとしては、ナミブ砂漠特産種の「キソウテンガイ」があります。この植物は生涯で葉を二枚しか作りません。寿命は千年以上と長く、昆布の様に葉を伸ばし続けます。

奇想天外 Welwitschia mirabilis Hook.f.

 見ごろの植物としては、カランコエのなかまがたくさん咲いています(隣の展示温室の「冬の植物展」でも多数の原種を展示しています)。また、ヒメヒガンバナ、キルタンサスやアロエなど多様な花を温室内でお楽しみいただけます。

カランコエ 錦鳥
ヒメヒガンバナ Nerine undulata Herb.
キルタンサス(笛吹水仙)Cyrtanthus spp. 
チャバンセンニン Aloe chabaudii Schönland
植物を楽しく学ぶ!「うんちくガイド」
広島市植物公園ブログ
2020/01/16

植物を楽しく学ぶ!「うんちくガイド」

職員による植物うんちくガイド 令和2年1月14日開催

 植物について、気軽に楽しく学べる講座、「職員による植物うんちくガイド」を毎月第2火曜日・第4土曜日に開催しています。14日のガイドでは、展示資料館裏の竹園で竹の種類や利用法などについて、企画広報係の田川主任技師が解説しました。

 うんちくガイドでは、当園の職員(園芸技師)が、1時間で、園内各所の見ごろの植物や植物の不思議な生き様などをご案内します。定期的に行っていますので、お気軽にご参加ください。集合場所は展示資料館1階ロビーです。なお、広島市いきいきポイント事業の対象です。

今後の予定(3月まで)

  • 1月25日(土)11時~ 
    • 樹木の剪定と樹形のはなし(園内各所)

  • 2月11日(火)11時~ 
    • バレンタインとカカオのはなし(大温室ほか)

  • 2月22日(土)11時~
    • 春の妖精を見に行こう(ロックガーデン)

  • 3月10日(火)11時~
    • 冬芽の観察(園内全域)

  • 3月28日(土)11時~
    • ”早咲き”サクラのお花見会(芝生広場)
Q&A 12.栗の実から白い芋虫が
広島市植物公園ブログ
2020/01/15

Q&A 12.栗の実から白い芋虫が

Q.クリの実を貰って少しの間台所に置いておいたら、いつの間にか白い芋虫が出てきました。何か防除する方法はありますか?

A.クリの中にいた虫はゾウムシの幼虫で、8月上旬から10月下旬にかけて成虫が発生し、交尾してクリの鞠果の表面に棘を避けながら口吻(口の部分が長く伸びたもの)を差し込み穴を開け、そこに卵を産み付けます。幼虫はクリの実を食べながら成長しますが、糞も同時に溜め込みますので、悪臭もします。9月以前に収穫するクリには被害は少ないのですが、それ以降に収穫するクリには多くの被害が見られます。産卵後2週間程度で孵化し、実を食べ荒らした後は実から出て土の中に入り、蛹などの状態で越冬し、羽化します。二年後に羽化するものもいます。

 防除法としてはくん蒸法(煙状の薬剤で虫を殺す方法)がありますが、小規模に使用するにはリスクが大きいので、収穫して直ぐに冷凍したり、茹でたりすることにより幼虫を殺すことは可能です。また、主に9月頃に産卵を行いますので、その頃に殺虫剤などを散布して成虫を近づけないようにします。しかし、クリの木はクリ園として栽培されているもの以外は大きいものが多く、薬剤散布も難しいものがほとんどだと思います。

 他にもゾウムシには色々な種類があり、花や野菜の害虫となっています。秋~冬場に白い芋虫状の幼虫を見つけることができます。いずれも夏頃に成虫が発生しますので、薬剤散布で防除するようにします。

 [文 田川 朋男]


出展:はなの輪第162号 プラントドクターQ&Aより

園芸相談について

植物公園では、”緑の相談所”を設置しており、園芸相談員が皆様の花と緑に関する疑問にお答えします。お気軽にお尋ねください。
詳細はこちら:園芸相談(緑の相談所)
Q&A 11.パンジーが腐って溶ける
広島市植物公園ブログ
2020/01/14

Q&A 11.パンジーが腐って溶ける

Q.パンジーが腐って溶けてしまいます。どうしたらよいでしょう?

A.灰色かび病が発生してしまったと考えられます。病原菌は、ボトリチス(Botrytis)という糸状菌(かび)です。その病名の通り、花や葉、茎が腐り、葉や咲き終わった花から灰色のふわふわしたかびが生えてきます。広島市植物公園の花壇でも、3月中旬以降、風が吹かず、水を与えすぎて湿度が高くなってくると発生しやすい病気です。花に小さな斑点が出るのが発病初期の特徴です。
 
 この病気の予防策として、咲き終わった花を花柄ごと摘み取る花がらとりが、単純ですが最も有効です。このとき、傷んだ葉、葉にこびりついた花がらも一緒に取り除きます。冬の間からこまめにこの作業を行いましょう。花がらとりは種子を作るための栄養消費を防ぐことができるので、次の開花を止めずに済みますし、株も充実していきます。

 [文 西内 良]

パンジー Viola x wittrockiana Hort. ex Gams

出展:はなの輪第162号 プラントドクターQ&Aより

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春の訪れ(冬至梅の開花)
広島市植物公園ブログ
2020/01/13

春の訪れ(冬至梅の開花)

冬至梅 Prunus mume Siebold et Zucc. 'Toji'

 日本庭園の冬至梅が開花しました。今年は暖冬なので、どの植物も少しずつ開花が早くなっています(ちなみに歴史的な暖冬であった2016年は、冬至梅が正月に開花しました)。一足早く春の訪れを感じてみませんか?園内では他にもシナマンサク・ロウバイ・スイセンなどが咲き始めています。

シナマンサク Hamamelis mollis Oliv.
ソシンロウバイ 
Chimonanthus praecox (L.) Link f. concolor (Makino) Makino
スイセン Narcissus tazetta L.
Q&A 10.コチョウランの植え替え
広島市植物公園ブログ

Q&A 10.コチョウランの植え替え

Q.誕生日祝いにコチョウランの寄せ植えを知り合いからもらったのですが、花が終わったら植え替える必要があるでしょうか。植え替える必要があれば、植え替え方法が知りたいです。

A.園芸店で販売されているコチョウランの寄せ植えは、1花茎が伸びた花つきのポット植え株を化粧鉢にポットのままか、ポットから抜いた状態で数株寄せ植えにしてあります。花が終わればそれぞれ一株ずつ、通気性の良い素焼きの鉢に、植え替えます。

 植え替え適期は春から初夏で、植え替えた株は、夏は屋外の半日陰の風通しの良い雨の当たらない軒下のようなところで管理し、10月ごろから冬の間は室内のレースのカーテン越しの光が当たる、暖房器具の乾いた風が直接当たらない温かい場所(最低温度15℃以上)で管理します。適温が保てない場合は、葉がしおれない程度に少し乾かし気味に水やりします。

 [図・文 磯部 実]

図.コチョウランの植え替え


出展:はなの輪第162号 プラントドクターQ&Aより


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園長のおすすめ(カエンボク)
広島市植物公園ブログ
2020/01/12

園長のおすすめ(カエンボク)

カエンボク Spathodea campanulata P.Beauv.

 花の色も姿も火焔を思わせることから名づけられたカエンボク。ただ、本園の木は珍しい黄色の花を咲かせています。原産地は熱帯アフリカ西部のウガンダ、アンゴラですが、世界三大花木の一つとして世界中の熱帯地方で栽培されていて、ほとんど一年中咲いているようです。

 広島の大温室では高い枝先に多数のつぼみがかたまってつき、冬から春にかけて順次開花していきます。空中デッキからは比較的近くで見ることができますし、落下した花を間近で見るとその大きさに驚かされます。
見どころ案内 第447号
広島市植物公園ブログ
2020/01/11

見どころ案内 第447号

植物公園花ごよみ(1月6日号)
広島市植物公園ブログ
2020/01/06

植物公園花ごよみ(1月6日号)

第16回研究活動発表会(2/10,市役所)
広島市植物公園ブログ

第16回研究活動発表会(2/10,市役所)

研究活動発表会の様子 平成28年2月23日撮影

 (公財)広島市みどり生きもの協会の安佐動物公園、植物公園、森林公園こんちゅう館は、日ごろの調査研究活動を広く市民の皆様に知っていただくため、合同で発表会を開催します。 最新の情報を担当者から直接お伝えしますので、ぜひお聞きください。


  1. 日時 令和2年2月10日(月)14:00~16:00

  2. 会場 広島市役所2階講堂
    • 住所 広島市中区国泰寺町一丁目6番34号 
    • 駐車場に限りがあります。
      公共交通機関を利用してお越しください。 
    • 申込は不要です。時間に会場までお越しください。

  3. 発表内容

    1. 新規チョウ類の導入について 
      • 広島市森林公園こんちゅう館 技師 藤井 智展

    2. 特別企画展「種子の不思議展」について 
      • 広島市植物公園 技師 泉川 康博

    3. 夜行性動物展示における照明器具の検討
      ~LEDと光の色が動物展示に与える影響~ 
      • 広島市安佐動物公園 技師 安西 航
園長のおすすめ(子福桜)
広島市植物公園ブログ
2020/01/05

園長のおすすめ(子福桜)

 新年おめでとうございます。植物公園は4日(土)より開園しております。今年最初の更新は園長のおすすめです。

子福桜(コブクザクラ) Cerasus ‘Kobuku-zakura’
子福桜 花の拡大

 子福桜。このめでたい名のサクラは、春と秋から冬にかけての2回開花する、いわゆるカンザクラの仲間で、シナミザクラを片親に、ジュウガツザクラあるいはエドヒガンを掛け合わせて作られた園芸品種とされています。花弁は20~50枚もある八重咲で、白い花の中心部は開花後次第に紅色を帯びてきます。めしべも複数あって、このため1花に数個の実をつけることがあるので子福桜と名付けられたそうです。

 花は直径2㎝ほどと小さく、花の柄(小花梗)が短いのでサクラらしくありませんが、まばらな白色花が、十月桜や三波川冬桜と並んで、冬のサクラ園に彩を添えています。