夏の野草園(レンゲショウマほか)
広島市植物公園ブログ
2019/07/31

夏の野草園(レンゲショウマほか)

レンゲショウマ 令和元年7月31日撮影

 うらら池沿いの遊歩道を進むと、里山の野草園が見えてきます。このエリアには、中国地方(広島県)周辺の山野草や里山の植物を植栽しています。夏本番となり、レンゲショウマが咲き始めました。その他にもいろいろな花が咲いていますので、写真で紹介します。 コバギボウシ、サギソウはあと1週間程度で咲きそうです(フクシア温室前のサギソウの展示は3日(土)から開始します)。

センノウ 令和元年7月31日撮影
オミナエシ 令和元年7月31日撮影
ヒメトラノオ 令和元年7月31日撮影
カリガネソウ 令和元年7月31日撮影
今日のバオバブ(葉が展開しました)
広島市植物公園ブログ
2019/07/30

今日のバオバブ(葉が展開しました)

展葉したオーストラリアバオバブ(拡大) 令和元年7月27日撮影
展葉したオーストラリアバオバブ 令和元年7月27日撮影

 植物公園では、夏休みということもあり、小さな子供さんの歓声が園内に響き渡っています。連日の暑さで職員も多くの植物もぐったりしていますが、北オーストラリアの熱帯原産のバオバブは元気いっぱい。葉が展開した生長期のバオバブをぜひご覧ください。
植物公園花ごよみ(7月27日号)
広島市植物公園ブログ
2019/07/27

植物公園花ごよみ(7月27日号)

見どころ案内 第425号
広島市植物公園ブログ

見どころ案内 第425号


園長のおすすめ(タニワタリノキ)
広島市植物公園ブログ
2019/07/24

園長のおすすめ(タニワタリノキ)

タニワタリノキの花
タニワタリノキ Adina pilulifera (Lam.) Franch. Ex Drake

 アカネ科のタニワタリノキは、九州南部から中国南部を経てベトナムにかけて分布する常緑低木です。湿った谷筋などの林内に生えるので「谷渡の木」と名付けられました。一つの花は大きさが2~3mmと小さいのですが、多数がびっしりと並んで直径1㎝ほどの球形の花序をつくります。つぼみの時は小さめのビー玉のようですが、開花すると花ごとに針(花柱)が出てきて、なんとも変わった姿になります。何に見えるでしょう?この花序が面白いので園芸植物として観賞されることもあるようですが、自生地では比較的珍しい植物とされています。

(園内位置:花の進化園)
お知らせ(平常どおり開園)
広島市植物公園ブログ
2019/07/22

お知らせ(平常どおり開園)

本日は9時より、平常通り開園します。

The Hiroshima Bontanical Garden will open as usual today. (July 22, 2019)

令和元年7月22日8時50分   植物公園管理課
緊急のお知らせ(7/21 臨時休園)
広島市植物公園ブログ
2019/07/21

緊急のお知らせ(7/21 臨時休園)

7月21日は臨時休園します。

なお、園内の安全点検及び施設の損壊等があった場合には復旧作業が必要となるため、 再び開園する日時等については、再度情報提供します。

今後の気象状況に十分注意し、安全確保に努めて下さい。

植物友の会例会、サマーフェア(噴水迷路)などの園内で行うすべてのイベントも中止します。友の会例会の振替開催は行いません。次回は9月15日(日)の予定です。


Temporary park closing (July 21)

令和元年7月21日9時00分   植物公園管理課
見どころ案内 第424号
広島市植物公園ブログ
2019/07/20

見どころ案内 第424号


園長のおすすめ(ヤチシャジン)
広島市植物公園ブログ
2019/07/16

園長のおすすめ(ヤチシャジン)

ヤチシャジンの花 令和元年7月16日撮影

 ヤチシャジンは、中国大陸東北部から朝鮮半島を経て中国地方と東海地方の一部に分布し、湿った場所に生育するキキョウ科の多年草です。国内では、自生地の環境変化が主な要因で急速に減少した結果、愛知県では絶滅。現在残る確実な自生地は、広島県と岐阜県にある数か所だけになってしまいました。そのため、環境省、広島県ともに最も絶滅の危険度が高い植物種に選定し、広島県は独自の野生生物保護条例の指定野生生物種に指定して保護しています。

 広島市植物公園では、1995年から保全事業を継続していて、人工的に増殖した株を植栽展示しています。

(園内位置:里山の野草園・大温室前)

ヤチシャジンの生育状況(里山の野草園) 令和元年7月16日撮影
2年ぶりのオオオニバス試乗体験会(8/14・17・18・20)
広島市植物公園ブログ

2年ぶりのオオオニバス試乗体験会(8/14・17・18・20)

オオオニバス試乗体験会の様子

 植物公園の夏の風物詩、「オオオニバス試乗体験会(26回目)」が2年ぶりに復活します。体重30㎏までの子どもさんが対象です。夏休みの思い出作りにお勧めのイベントです。詳細や申込みは以下をご覧ください。
  • オオオニバス試乗体験会(先着順
    • 日付
      • 8月14日(水)・17日(土)・18日(日)
    • 時間
      • 午前9時15分~午後0時15分
      • 午後1時15分~3時15分
        • *各日とも午前9時から整理券配布
    • 定員
      • 先着500人(計1,500人)
    • 対象
      • 体重30㎏までの子ども
  • オオオニバス試乗体験会(申込制
    • 日付
      • 8月20日(火)
    • 時間
      • 午前10分~正午
      • 午後1時~3時
    • 定員
      • 200人(応募多数の場合は抽選
    • 対象
      • 体重30㎏までの子ども
    • 申込み
      • 申込みフォームはこちらから (募集は終わりました。)

オオオニバスとは

オオオニバスのなかまは、水草のなかでは世界で最も大きな葉を持つ植物として知られ、その大きな葉の裏の葉脈に蓄えられた空気の力で大きな浮力が生まれます。本園では、「オオオニバス」、「パラグアイオニバス」を栽培しています。

現在のオオオニバスの様子 令和元年6月23日撮影

講演会「虫をたおすキノコと森の小さな生きもの」明日10時
広島市植物公園ブログ
2019/07/13

講演会「虫をたおすキノコと森の小さな生きもの」明日10時

 
来広された講師の安田先生と本園担当職員 令和元年7月13日撮影

 植物公園では「冬虫夏草と昆虫展」を開催中です。明日14日(日)に本展示会のメインイベントとして、講演会と園内観察会を行います。講師として、信州・長野県より安田守さんをお招きしています。さっそく、明日の観察会の下見と打ち合わせを先生と行いました。冬虫夏草は身近な生きものですが、広島での企画展は珍しく、貴重な機会です。地面の中で繰り広げられる不思議な生きものの世界をのぞいてみませんか?

  • 講演会
    • 7月14日(日) 10時~12時
    • 「虫をたおすキノコと森の小さな生きもの」
  • 園内観察会
    • 7月14日(日) 13時~15時

取材報道


見どころ案内 第423号
広島市植物公園ブログ

見どころ案内 第423号


カブトムシと学ぶ樹木
広島市植物公園ブログ
2019/07/11

カブトムシと学ぶ樹木

 広島市植物公園では、夏休みが始まる前の土日に「カブトムシと学ぶ樹木」というイベントを開催します。このイベントでは、屋外に設営した小屋の中にカブトムシを放ち、実際に手に取ってふれあうことができます。また、カブトムシとカブトムシが来る樹木について親子向けの講習会を開きます。夏休みに入る前にカブトムシと植物について学んでみませんか?事前申し込み・参加費は不要ですのでふるってご参加ください。


参考(カブトムシの育て方)


親子植物体験教室の開催案内(7/24)
広島市植物公園ブログ
2019/07/10

親子植物体験教室の開催案内(7/24)

ハスのストロー 平成22年7月28日撮影

 7月24日(水)午前10時半から、親子植物体験教室を開催します。植物公園をフィールドにして、植物の不思議な世界を体感しましょう。屋外あそびやフラワーアレンジメントなど様々な体験もできます。対象は小学校1~3年生とその保護者です。申込み専用フォームまたは往復はがきで申込みを受け付けています。

講座の概要

  • 日時:7月24日(水曜日) 午前10時半~2時
  • 講師:当園職員、ガイドボランティアほか
  • 内容
    • 園内の不思議な植物をクイズ形式で学びます。
    • ジュニアプロジェクト(屋外遊び)で自然界の不思議を体験します。
    • 花育体験(フラワーアレンジメント)を通じて、花の魅力を感じ取ります。
  • 材料費:800円
    • 入園料・駐車料は個人負担で別途お支払いください
  • 定員:30組(応募多数の場合は抽選

申込み方法

  • 往復はがきに「講座名・住所・氏名・電話番号」と、返信はがきにご自分の住所を記入の上、下記までお送り下さい。締切は7月4日(木)(必着)です。(7月17日まで延長)
    • 〒731-5156 
    • 広島市佐伯区倉重三丁目495 
    • 広島市植物公園管理課 親子植物体験教室係

  • 申込み専用フォームに必要事項を記入の上で送信下さい。送信後1週間以内に植物公園より受付メールをお送りします。
    • 申込み専用フォームはこちら

過去の講座の様子

大温室のカカオの解説 平成19年7月25日撮影
フラワーアレンジメント(花束作り) 平成26年7月23日撮影
植物公園花ごよみ(7月10日号)
広島市植物公園ブログ

植物公園花ごよみ(7月10日号)

園長のおすすめ(バンドプシス・リッソキロイデス)
広島市植物公園ブログ
2019/07/09

園長のおすすめ(バンドプシス・リッソキロイデス)

バンドプシス・リッソキロイデス
Vandopsis lissochiloides (Gud.-Beaup.) Pfitz.

 “バンダ”に似ているという意味の“バンドプシス”属に属し、“リッソキルス”というマダガスカル原産のランに似ているという意味の“リッソキロイデス”という種名を付けられたこの野生ラン。名前に似合わず実に存在感のある植物です。

 茎は高さ約1.7m、分厚くて硬い葉を左右に振り分けて付け、その途中から出た花茎は高さ2mに達しています。花茎には渋めの色をした花が咲いていますが、それをじっと見ていると・・・・何に見えるでしょうか?
 
 他にも淡いピンクが魅力的なクィトラウチナ・ペンデュラや猿顔のドラクラなど、珍しい世界の野生ランがたくさん。涼しいフクシア温室でゆっくり観るのもおすすめです。

クィトラウチナ・ペンデュラ Cuitlauzina pendula LaLave & Lex.
ドラクラ・コルドバエ Dracula cordobae Luer
七夕に祈りをこめて(西日本豪雨災害から1年)
広島市植物公園ブログ
2019/07/07

七夕に祈りをこめて(西日本豪雨災害から1年)

七夕飾りの様子 令和元年7月7日撮影
七夕飾りの様子2 令和元年7月7日撮影

 今日(7月7日)は七夕、星祭りの日です。植物公園でも来園者の皆さんに願い事を書いてもらう短冊と笹飾りを用意しました。週末ということもあり、家族連れなど多くの方に参加いただきました。願い事が一つでも多く天に届くことを願っています。今夜は晴天の予報ですので、夜空の彦星と織姫を探してみるのもよいかもしれませんね。

 さて、今日で西日本豪雨災害から1年が経ちました。植物公園では直接の被害がありませんでしたが、広島市内でも多くの地域が被災しました。今年はこのような災害がないこと、また一日も早く被災された方々の生活が再建されることを心よりお祈り申し上げます。
広島市植物公園花メール 2019年7月第一号
広島市植物公園ブログ

広島市植物公園花メール 2019年7月第一号

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広島市植物公園 花めーる
2019年7月第1号

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イベント情報         
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〇展示温室
      
  夏のカラフルリーフ展
 ▼期間 6月19日(水)~7月15日(月・祝)
 ▼内容 斑入りの植物や様々な色の葉を持つ植物を、楽しみ
     方と共に紹介します。
                
 世界の食虫植物展
 ▼期間 7月20日(土)~8月18日(日)
 ▼内容 ハエトリグサやウツボカズラなど、世界の食虫植物を
     展示し、自生地の風景を写真で紹介します。
  
〇展示資料館展示室  
   
 冬虫夏草と昆虫展
 ▼期間 6月15日(土)~7月24日(水)
 ▼内容 昆虫などに寄生するキノコの一種である冬虫夏草と
     寄生される側の昆虫を、生き物写真家 安田 守氏の
       作品と豊富な標本で紹介します。

  ボタニカルアート展
 ▼期間 7月27日(土)~9月4日(水)
 ▼内容 ボタニカルアート教室の作品を展示します。

 〇屋外展示場等
 
   アサガオの巨大カーテン
 ▼場所 展示資料館前
 ▼期間 7月中旬~9月上旬
 ▼内容 高さ10m、幅50mの建物を覆いつくすように
     アサガオを栽培し、巨大カーテンを作ります。

〇その他
 
カブトムシと学ぶ樹木
 ▼日時 7月6日(土)、7日(日)、13日(土)、15日(月・
     祝)、20日(土)、21日(日)
     午前11時~正午、午後1時半~2時半
 ▼内容 屋外に設営した小屋の中にカブトムシを放ち、
     実際に手に取って触れ合うことができます。




職員による植物うんちくガイド
 ▼日時 7月9日(火) 午前11時~正午
 ▼内容 「夏の植物めぐり」をテーマに植物の観察を行い
    ます。植物公園職員が案内します。

サマーフェア
 ▼日時 7月13日(土)~8月31日(土)
 ▼内容 巨大噴水迷路、巨大めぐりスタンプラリーなど、
    様々なイベントを開催します。

うらら池自然散策
 ▼日時 7月13日(土) 午後1時半~3時
 ▼内容 ヤチシャジン、オニユリなどの山野草の観察
    を行います。

暮らしに役立つハーブ講座
 ▼日時 7月13日(土)、20日(土)、27日(土) 
    午後1時半~3時
 ▼内容 ハーブの栽培や増やし方、ハーブのお掃除
    クリーナーや香るバラのリース作りを解説指導し
    ます。
 ▼講師 糀原 美恵子氏(ハーバルアソシエーション
     ・ウエスト 代表)
 ▼材料費 3,500円
 ▼申込 往復はがきに、講座名、住所、氏名、電話
     番号を記入し、締め切りは過ぎていますが、
     7月9日(火)(必着)までに植物公園へ。抽選
     30人。※三回とも参加できる方。

ジュニアプロジェクト
 ▼日時 7月14日(日) 午前10時~11時、
     午後2時~3時
 ▼内容 ボランティアが指導する自然遊びを通して、
     生き物の知恵や自然界の不思議を体験します。

冬虫夏草講演会
 ▼日時 7月14日(日) 午前10時~正午
 ▼内容 「虫をたおすキノコと森の小さな生き物」 虫
     から生えるキノコ、冬虫夏草の不思議な生態
     について、冬虫夏草と昆虫、両者の姿を通じて
     紹介します。
 ▼講師 安田 守氏(生きもの写真家)

冬虫夏草観察会
 ▼日時 7月14日(日) 午後1時~3時
 ▼内容 園内の冬虫夏草を散策しながら観察します。
 ▼講師 安田 守氏(生きもの写真家)

親子植物体験教室
 ▼日時 7月24日(水) 午前10時半~午後2時
 ▼対象 小学校1~3年生とその保護者
 ▼内容 花育体験(フラワーアレンジメント)やネイチャー
     ゲーム、面白い植物探しなどを行います。
 ▼材料費 800円(予定)
 ▼申込 往復はがきに、講座名、住所、氏名、電話番号
     を記入し、締め切りは過ぎていますが、7月11日
     (木)(必着)までに植物公園へ。抽選30組。

食虫植物実演会
 ▼日時 7月21日(日) 午後1時半~2時半
 ▼内容 食虫植物を紹介し、栽培方法や魅力について
     実演指導します。

職員による植物うんちくガイド
 ▼日時 7月27日(土) 午前11時~正午
 ▼内容 「身近な夏の花壇と鉢植え植物」をテーマに植
     物の観察を行います。植物公園職員が案内します。  

うらら池自然散策
 ▼日時 8月3日(土) 午後1時半~3時
 ▼内容 うらら池周辺の山野草の観察を行います。

草笛体験会
 ▼日時 8月4日(日) 午後1時半~3時
 ▼内容 草笛の演奏の他、草笛の吹き方について広島県
     草笛愛好会会員が指導します。

ジュニアプロジェクト
 ▼日時 8月11日(日) 午前10時~11時、午後2時~3時
 ▼内容 ボランティアが指導する自然遊びを通して、生き物
     の知恵や自然界の不思議を体験します。

職員による植物うんちくガイド
 ▼日時 8月13日(火) 午前11時~正午
 ▼内容 「フクシアと食虫植物の話」をテーマに植物の観察
     を行います。植物公園職員が案内します。

オオオニバス試乗体験会(整理券方式)
 ▼日時 8月14日(水)、17日(土)、18日(日)
     午前9時15分~午後0時15分、
     午後1時15分~3時15分
 ▼内容 直径1m以上になるオオオニバスの葉に乗る体験
    会を実施します。
 ▼対象 体重30㎏までの子供
 ▼整理券  各日とも午前9時から整理券配布、先着500人
    (計1,500人)

オオオニバス試乗体験会(申し込み制)
 ▼日時 8月20日(火) 午前10時30分~正午、
                午後1時30分~3時
 ▼内容 直径1m以上になるオオオニバスの葉に乗る体
       験会を実施します。
 ▼対象 体重30㎏までの子供
 ▼申込 往復はがきに、住所、氏名、電話番号を記入し、
    8月5日(月)(必着)までに植物公園へ。抽選200人。


見どころ案内
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 ★ロシアヒマワリ(花の進化園)
 
 北アメリカ原産のヒマワリですが、草丈が3mほどになり、大きなな黄色い花をつけています。一番花は種をつけていますが、蕾がまだまだあがってきています。名前の由来は、この大きなヒマワリをロシア人が好み、庭に多く植栽していることから来ています。

ヒマワリ

★トケイソウ(花の進化園)

 三つに分裂した雌しべが時計の針に見えることから、この名があります。大温室の中にはクダモノトケイソウ(パッションフルーツ)もあります。

トケイソウ(写真はオオミノトケイソウ)

★アジサイ(アナベル)(日本庭園)

 北米原産のアジサイ。純白の花は大きく、育てやすいことから庭植えにお勧めの品種です。うらら池沿いにたくさん植えられています。

アジサイ(アナベル)

★ムラサキギボウシ(ロックガーデン)

  東南アジア原産のギボウシの紫色のもので、ひときわ目を引きます。

ギボウシ(写真はオオバギボウシ)

★ダシリリオン(サボテン温室)

 米国~メキシコの乾燥地帯の原産。植物公園では4年ぶり5回目の開花になります。5mにもなる花穂を上げています。葉には丈夫な繊維があり、屋根や籠、ロープの原料になります。

ダシリリオン(頭頂部の花の部分)

★ソーセージノキ(大温室)

 アフリカ西部辺りに分布し、一種一属で花は夜に咲きます。8月上旬になると、ソーセージのような実をつけます。現地では受粉は蝙蝠が行います。

ソーセージノキ(実)

その他の見どころ

 ★イエローカサブランカ(花の進化園)、サボンソウ(花の進化園)、グロリオサ(花の進化園)、ゴンズイノキ(実)(森のレストラン横)

 ☆詳しくはこちら

  見どころ案内 通巻第422号(2019年7月6日発行)(PDF)

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 編集・発行 : 広島市植物公園
 ご意見・ご感想: hiroshima-bg@midoriikimono.jp
 Webサイト: http://www.hiroshima-bot.jp/
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バオバブが目覚めました!
広島市植物公園ブログ
2019/07/06

バオバブが目覚めました!

オーストラリアバオバブの新芽 令和元年7月4日撮影
オーストラリアバオバブの新芽(拡大) 令和元年7月4日撮影

 大温室のシンボル「日本一のバオバブ」が目覚めました。通路側の枝についた新芽の葉が展開をはじめ、ようやく肉眼で見てもわかるサイズになっています。大温室の担当者の話では、大型連休中の5月4日には新芽が動き出したのを確認したとのことでしたので、2か月近くじっとしていたことになります。これから夏の時期は活動期なので、青々と葉を茂らせたオーストラリアバオバブをご覧いただけます。

バオバブの展開前の新芽 令和元年5月4日撮影

 大温室では、そのほかにも、バナナ、マンゴーやパパイヤなどの熱帯果樹がたわわに実っています。あわせてお楽しみください。
見どころ案内 第422号
広島市植物公園ブログ

見どころ案内 第422号


Q&A 6.花壇に開いた十円玉弱の穴
広島市植物公園ブログ
2019/07/05

Q&A 6.花壇に開いた十円玉弱の穴

Q.夏前に花壇に十円玉弱くらいの穴が見られます。
一体何なんでしょうか?

A.おそらく蝉の幼虫が抜け出た穴だと思われます。他にもハンミョウの幼虫も穴を掘りますが、完全な円形で、2~3mmほどの大きさしかありません。

 蝉はカメムシ目セミ科の昆虫で、春の春ゼミから秋のツクツクボウシまでいろいろな種類がありますが、多いのは夏場に発生するアブラゼミ(体長約60㎜)やクマゼミ(体長60~70㎜)で成虫になった後の抜け殻をよく見かけることができます。交尾した後に枯れ木などに卵を産み、翌年の梅雨の頃に孵化し、地中に潜り込み、長い口吻(こうふん)を木の根に突き刺して樹液を吸いながら生活します。アブラゼミでは約4回の脱皮を繰り返しながら6年くらい地中生活を行い、終齢幼虫になると体も茶色くなり複眼もできます。この頃になって来ると地面近くまで縦穴を掘って様子を伺い、晴れた日の夕方地表に這い出して、木に登って羽化します。穴はその時のものだと思われます。そのままほっておいても構いませんが、見た目が悪いようでしたら埋め戻しておけば問題はありません。他に蛾(スズメガやヨトウガなど)などが羽化する時に出た穴である可能性もありますが、時期が違いますし、これらも埋め戻しておけば問題はありません。どうしても気になる場合は産卵の時期に合わせて樹木に農薬を散布して蝉を近づけないようにしたり、孵化する梅雨前に農薬を散布して幼虫を排除したりします。しかし、幼虫で6~17年過ごして、やっと成虫になって1か月くらいしか過ごせないので、沢山でなければ地上に這い出させてあげてもいいのではないでしょうか?

 [文 田川朋男]

セミの抜け殻


出展:はなの輪第160号 プラントドクターQ&Aより

園芸相談について

植物公園では、”緑の相談所”を設置しており、園芸相談員が皆様の花と緑に関する疑問にお答えします。お気軽にお尋ねください。
詳細はこちら:園芸相談(緑の相談所)
植物よもやま話:「ネジバナ」
広島市植物公園ブログ
2019/07/04

植物よもやま話:「ネジバナ」

 植物よもやま話は、見どころ案内や花ごよみでは紹介しきれなかった園内の植物について、広報担当の職員が紹介するコラムです。不定期で更新する予定です。

 7回目の更新では、花がネジ状に咲く植物「ネジバナ」を紹介します。ロックガーデンと針葉樹園で、数株ずつが咲いています。

ネジバナ(令和元年7月4日撮影)
ネジバナの花(令和元年7月4日撮影)
直線に咲いたネジバナ(令和元年7月4日撮影)
変わったねじれのネジバナ(令和元年7月4日撮影)

 ネジバナは日本各地で見ることができるラン科の多年生植物です。ラン科にしては珍しく、芝生や公園の草地など人の目につく所で生育するので、見たことがある方もいるかもしれません。ただ、夏に花が咲くまで目立たないため、雑草として刈り取られてしまうこともあります。

 名前のとおり、ネジ(螺旋)状にカトレアに似たピンク色の小さな花を咲かせます。ねじれる方向は決まっておらず、右巻き左巻きのどちらもあります。また、同じ株の中でも直線に咲いたり、変なねじれ方をするものもあります。

 別名はモジズリ(捩摺)と呼ばれ、信夫捩摺(シノブモジズリ)という織物のねじれた模様に似ていることから、この名前が付いたそうです。
Q&A 5.スイレンの咲かせ方
広島市植物公園ブログ

Q&A 5.スイレンの咲かせ方

Q.毎年庭で冬越ししているスイレンが咲きません。
毎年、葉も茂っているのですが。

A.野外越冬しているとのことで、耐寒性(温帯性)スイレンであると想定してお答えします。耐寒性スイレンを咲かせるためのポイントは、①水を溜めるスイレン鉢は姫スイレンで直径40 cm 以上、その他の耐寒性スイレンは直径50 cm 以上のものを用いる。②毎日8時間程度は株元直射日光を当てる。③②の条件を満たせるように浮葉をトリミングし、株元に光を当てる(浮葉を10枚程度残せば十分開花可能)。④根茎の先端が植え込み鉢の端にぶつからないように植える。⑤月1回程度リン、カリの多い肥料を追肥として土に埋め込む。等が挙げられます。
 
 なお、メキシカーナ系交配種(花色がイエローや、イエローとピンクの複合色の品種がこれに当てはまる)を除く耐寒性スイレンは、8月頃、高水温の影響で開花が鈍りますが、涼しくなれば再び優雅な花を咲かせて楽しませてくれるでしょう。

[文 西内良]

スイレンの花 令和元年7月3日撮影

出展:はなの輪第160号 プラントドクターQ&Aより

園芸相談について

植物公園では、”緑の相談所”を設置しており、園芸相談員が皆様の花と緑に関する疑問にお答えします。お気軽にお尋ねください。
詳細はこちら:園芸相談(緑の相談所)
友の会ボランティア(サガリバナの増し土)
広島市植物公園ブログ
2019/07/03

友の会ボランティア(サガリバナの増し土)

友の会ボランティアの様子 令和元年7月2日撮影

 植物友の会では、定期的に園内の植栽管理の補助をするボランティア活動を行っています。今回は、大温室の土壌改良(施肥)などを行いました。秋の夜間開園の目玉植物「サガリバナ」がよく咲くように、株もとに新しい土を加えました。梅雨の曇天でしたが、6名の会員の方にご協力いただきました。ありがとうございました。

サガリバナのつぼみ 令和元年7月2日撮影

 さて、このサガリバナですが、早速つぼみが膨らんでおり、来週には花が咲きそうです。夜咲く花ですが、このところ雨続きなので、晴天でなければ午前中の早い時間に観賞することができます。

ソーセージノキの花 令和元年7月2日撮影
ソーセージノキ Kigelia africana (Lam.) Benth.

 そのほかに大温室ではソーセージノキ(アフリカ西部原産・ノウゼンカズラ科)の花が咲いています。果実の形がソーセージに似ていることから、変わった和名がついています(「Cucumber tree:直訳するとキュウリノキ」とも呼ばれています)。こちらも夜咲く花です。大きな4本のおしべが特徴的な花で、コウモリによる受粉に適した花の形をしています。1ヶ月後には、ソーセージ状の果実を見ることができるのではないかと期待が高まります。
Q&A 4.花後の強剪定で樹勢が弱った
広島市植物公園ブログ

Q&A 4.花後の強剪定で樹勢が弱った

Q.落葉花木を花後の4月中旬に強剪定したら弱ってしまいました。何が悪かったのでしょうか。

A.一般に、落葉樹の剪定は、樹が休眠している冬の落葉時期に行います。あるいは、前年の秋までに伸びた枝に花芽を付けるタイプの花木(トサミズキなど)では、花が終わってから次の花芽ができる前も剪定の適期に当たります。ですが、開花直後のまだ出葉したばかりの新芽が固まっていないときに、太い枝を剪定すると、樹勢が弱ることがしばしばあります。なぜなら、春先は活発に成長しているために樹液が大量に流れ出てしまうからです。したがって、4月の剪定はまだ早いと考えられ、新芽の枝が硬くなる5~6月に剪定することをおすすめします。ただ、あまり遅くなると、花芽を落とすことになりかねないので注意します。

 一方、冬剪定では、花芽ができているので、樹形を観察しながら、枯れ枝や不要な枝、太い枝、交差している枝や混み合った小枝を切っておくとよいでしょう。休眠中は樹液の流れがほとんどないので、強剪定が可能です。葉を落としている時期は、枝の混み具合など、姿がよく分かるはずです。

 放任すると樹高が高くなりすぎるので、生垣にしている場合は、花が目線の高さに来るように、計画的に剪定を行いましょう。

 [文 島田有紀子]


強剪定したトサミズキ 令和元年7月2日撮影

出展:はなの輪第160号 プラントドクターQ&Aより

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園長のおすすめ(ウイキョウ)
広島市植物公園ブログ
2019/07/02

園長のおすすめ(ウイキョウ)

ウイキョウの花 令和元年7月2日撮影
ウイキョウ Foeniculum vulgare Mill.

 魚のハーブとして人気の高い「フェンネル」は、地中海地方原産のセリ科の植物。中国名を「茴香」と書き、日本では「ウイキョウ」と呼び、平安時代にはすでに渡来していたそうです。高さは1~2mになりますが、葉は羽状に4回細裂して糸のように細くなっています。黄色い傘のように見えるのはセリ科特有の複散形花序という花の集まりで、一つ一つの花は大変小さいですが全体では膨大な数を咲かせています。

(園内位置:花の進化園)