開園再開のお知らせ(10/2~)
広島市植物公園ブログ
2021/09/30

開園再開のお知らせ(10/2~)

 広島市植物公園は、令和3年10月1日(金)は通常の休園日のため、令和3年10月2日(土)午前9時より開園します。

 ただし、10月14日(木)までの間は、開催日の変更が困難なものを除き、園内で開催を予定していたイベントは中止または延期します。

 The Hiroshima Botanical Garden will officially reopen to the public on October 2, 2021. However, all events will be rescheduled or cancelled in principle through October 14.

中止・延期するイベント一覧

  • 10月10日(日) 11:00~15:00の間、随時
    • サボテン展展示解説 10月16日以降に延期予定
  • 10月12日(火)
    • 職員による職員うんちくガイド 19日(火)に延期
      • 秋の花と蝶の世界

その他

  • ガイドボランティアによる園内案内
    • 10月14日(木)まで、中止します
  • ガイドボランティア例会
    • 10月9日(土)の例会は、17日(日)に延期します
  • 植物友の会ボランティア
    • 10月14日(木)まで中止します

 参考 

・広島県「『緊急事態措置』終了後の新型コロナ感染拡大防止集中対策」を踏まえた本市主催イベント等の開催及び本市所管施設の臨時休館等の方針の変更について
園長のおすすめ(アングラエクム・エブルネウムほか)
広島市植物公園ブログ

園長のおすすめ(アングラエクム・エブルネウムほか)

アングラエクム・エブルネウムほか Angraecum eburneum Bory etc.

 植物公園では、再開園に合わせて様々な花が咲いています。

特におすすめなのは、

フクシア温室 

  • アングラクム・エブルネウム Angraecum eburneum Bory 
    • マダガスカルなどに自生する着生ランで、長い距は30㎝にもなります。

 大温室 

  • チャボイランイランノキ Cananga odorata (Lam.) Hook.f. & Thomson var. fruticosa  
    • アロマの原料として有名で、香りには心を落ち着ける効果もあるそうです。

  • カトレア ラビアタ Cattleya labiate Lindl.
    • カトレアの品種改良の元になった野生種です。かなり強い香りがあります。 

  • ジャスミヌム・ノビレ Jasminum nobile C.B.Clarke
    •  タイなどに自生するジャスミンの仲間です。大輪、純白の花は見ごたえがあります。 

  • 赤花のサガリバナ Barringtonia acutangular (L.)Gaertn.)
    • 国内では珍しい植物です。夜開性ですが、朝早くなら開花中の花に会えるかもしれません。
今日の植物公園:開花情報のご案内
広島市植物公園ブログ

今日の植物公園:開花情報のご案内


入り口から大温室を望む(9月30日撮影)

 10月2日(土)から当園は再開園いたします。前回の開園時からずいぶん日が経って、園内の風景も様変わりしました。本日のブログでは、いまお楽しみ頂ける花を写真とともにご紹介いたします。ひさしぶりのご来園の参考になさってください。

アルテルナンテラ


ジニアとアルテルナンテラ


サルビア・レウカンサ(アメジストセージ)

  入園してすぐの花壇やログガーデンでは秋色のアルテルナンテラやジニア、アメジストセージが皆さんをお出迎えいたします。

ダリアの植栽コーナー

ダリア

ダリア

ダリア

ダリア


 花の進化園の最上段では色とりどりのダリアが開花中です。秋が深まるにつれ咲き進み花数も増えてきそうです。

キクイモ(左)・シオン(右)

シオン

 ダリアのすぐ隣では、キクイモやシオンといったキク科の花が開花中です。これら2種はとても背が高く、2mほどの高さになっています。

スイフヨウ

スイフヨウ

 同じく花の進化園の熱帯スイレン温室の向かいではスイフヨウが開花中です。咲き始めは白い花が時間が経つにつれ赤く染まっていく様子を、お酒を飲んで顔が紅潮する様に例えて酔芙蓉(すいふよう)の名が付いています。

 
フジバカマ

 ツバキ園内のバタフライガーデンではアサギマダラの訪れる花、フジバカマが咲いています。本日は残念ながらアサギマダラは見られませんでしたが、飛来状況については当園のブログで随時ご紹介しています。


シュウカイドウ

マツムラソウ

 ロックガーデンではシュウカイドウやマツムラソウがお楽しみいただけます。


森のレストラン前のコスモス畑

コスモス

 森のレストラン前の花壇には一面にコスモスが植えています。まだほとんどがつぼみですが、10月下旬ごろには見頃を迎え、コスモス畑をお楽しみ頂ける予定です。

 
ハイビスカス・アーノッティアヌス

ハイビスカス・アーノッティアヌス

 大温室では、ハワイ・オアフ島原産のハイビスカス・アーノッティアヌスが開花中です。遠くからでもよく目立つ白い大輪に伸びた赤い「しべ」が特徴的です。


 以上、再開園を控えた園内の様子をご紹介しました。今回取り上げた以外にも、園内ではたくさんの植物をお楽しみいただけます。爽やかな秋風が吹く当園にて、園内散策をごゆっくりお楽しみください。
今日の植物公園:見ごろの万葉植物
広島市植物公園ブログ
2021/09/28

今日の植物公園:見ごろの万葉植物

 万葉集は現存する最古の和歌集です。万葉集には約4500首の歌が収録されていますが、その約3分の1の約1500首は植物を詠むか、植物と関係のある歌となっています。

 これら万葉集の歌に詠み込まれた植物を「万葉植物」と呼ぶことがありますが、最も多く詠まれたハギやウメをはじめとして約160~170種類があるとされています。これらをみると、野の植物、山の植物、海辺の植物、路傍の植物、庭園の植物と非常に幅広く、万葉の時代の人々の心に植物が与えた影響の大きさがうかがえます。

 植物公園の園内では、100種類程度の万葉植物を観察することができます。園内の植物には植物名などを記載したラベルはありますが、万葉植物の記載はしていませんので、万葉植物をまとめた書籍等をぜひお持ちください。

以前の展示風景「万葉の植物写真展、2002年」

以前の展示風景(万葉の植物展示、2010年)

 植物公園では、以前に「万葉の植物写真展(2002年)」や「万葉の植物展示(2010年、平城京遷都1300年記念として)」など、万葉植物に特化した企画展示を開催したこともあります。俳句や短歌などに親しまれる方を中心に興味関心の高いテーマなので、また機会があれば特集できればと思っています。

 さて、今日の植物公園では、今が見ごろの万葉植物を5種類紹介します。万葉植物には樹木や作物など、観賞植物以外のものが多く含まれるのですが、今回は花が美しい物や実を観賞できるものなどから選びました。

1.ケイトウ(大温室前花壇)

ケイトウ(ヒユ科) 令和3年9月27日撮影
  • 和名:ケイトウ
  • 学名:Celosia argentea L.
  • 万葉名(古名):韓藍(からあい)
 ケイトウ(鶏頭)は秋の花壇を代表する花です。万葉の時代には、観賞用ではなく染料植物として、原産地の熱帯アジアから中国・朝鮮半島を経由して伝わったことから、「韓藍(からあい)」の万葉名がつけられています。

2.イタドリ(花の進化園ほか)

イタドリ(タデ科) 令和3年9月27日撮影
  • 和名:イタドリ
  • 学名:Fallopia japonica (Houtt.) Ronse Decr. var. japonica
  • 万葉名(古名):壱師(いちし)*
注*:壱師(いちし)は万葉集では1首しか読まれておらず、イタドリのほかに、ヒガンバナ、ギシギシ、イタドリ、イチゴ、エゴノキなどの植物であるとする諸説があります。
 イタドリは 荒れ地や土手などによくみられる植物で、春先にタケノコのように伸びた茎は山菜として食べられます。シュウ酸が多く含まれるので、食べすぎには注意が必要です。

3.アサザ(花の進化園)

アサザ(ミツガシワ科) 令和3年9月27日撮影
  • 和名:アサザ
  • 学名:Nymphoides peltata (S.G.Gmel.) Kuntze
  • 万葉名(古名):阿邪左(あざさ)
 アサザは浅い湖沼に生育する水草で、花は午前中に咲き、午後にはしぼみます。若葉は食べられることから、イヌジュンサイやハナジュンサイと呼ばれることもあります。

4.ヒオウギ(花の進化園)

ヒオウギ(アヤメ科) 令和3年9月28日撮影
  • 和名:ヒオウギ
  • 学名:Iris domestica (L.) Goldblatt & Mabb.
  • 万葉名(古名):烏玉・烏珠・黒玉・奴婆玉など(ぬばたま)
 ヒオウギは山野の草原に分布する多年草で、橙色(~黄色)の花が夏に開花します。花後にできる黒い実が「ぬばたま」と呼ばれ、暗い、夜、月などにかかる枕詞として万葉集では詠まれています。

5.ツユクサ(園内各所)

ツユクサ(ツユクサ科) 令和3年9月28日撮影
  • 和名:ツユクサ
  • 学名:Commelina communis L.
  • 万葉名(古名):月草・鴨頭草(つきくさ)
 ツユクサは道端や草地に普通に見られる一年草。植物公園内では栽培はしていませんが、各所に野生化しています。この花の汁を衣に擦り付けて染めたので「つきくさ」と呼ばれた、という説があります。

今日の植物公園:園内ぶらぶら散歩4-5
広島市植物公園ブログ
2021/09/26

今日の植物公園:園内ぶらぶら散歩4-5

 今日も天気がいいので芝生広場から回ります。

芝生広場

アメリカノウゼンカズラ(ノウゼンカズラ科)

桜が咲いています。

ジュウガツザクラ(バラ科)

ジュウガツザクラ(バラ科)

ログガーデンに来ました。リンゴの実がありました。

リンゴ 乙女(バラ科)

カスケードに来ました。

カスケード


ひつじ雲が見えました。

大温室前

大温室前の大テントに来ました。熱帯性スイレンが咲いています。

熱帯性スイレン(サマー・レイン)

熱帯性スイレン(イーサリアル)

花の進化園に来ました。

ポンテデリア(ミズアオイ科)

ワタ(アオイ科)

モミジアオイ(アオイ科)

ヒガンバナはそろそろ花が終わります。

ヒガンバナ(ヒガンバナ科)

グラジオラス(アヤメ科)

ミツバチ?アブ?発見!

サルビア(シソ科)

パキスタキス ルテア(キツネノマゴ科)

ダリア(キク科)

ダリア(キク科)

キクイモ(キク科)

シオン(キク科)

バラ園に来ました。

バラ(ローズ オオサカ)

バラ(サラヴァンフリート)

バラ(広島平和記念公園)

バラ(ポール ネイロン)

バラ(センパフローレンス)

日本庭園に来ました。
ここもヒガンバナは花が終わりそうです。

ヒガンバナ(ヒガンバナ科)

日本庭園のちょっと奥に来てみました。カエル発見!

カエル

キノコもありました。

キノコ

キノコ

キノコ

日本庭園の手前に戻って来ました。都忘れ(キク科)の植え付け作業をしていました。来年の4月~6月に花を咲かせます。

植え付け作業

日本庭園から展望塔に行く道すがら、目についたものがありました。

カメリア・ポリオドンタ(ツバキ科)

ハナセンナ(マメ科)

ハギ園に来ました。チョウが飛んでいました。

フジバカマ(キク科)
アサギマダラ発見!!

フジバカマ(キク科)

展望塔に来ました。周りがよく見えます。

展望塔からの景色

展望塔からの景色

展望塔から芝生広場へ行く道すがら、目についたものがありました。

カリン(バラ科)

園内を歩いているとまだツクツクボウシの鳴き声が聞こえます。