今日の植物公園:園内ぶらぶら散歩4-4
広島市植物公園ブログ
2021/09/18

今日の植物公園:園内ぶらぶら散歩4-4

 今日も天気がいいので、カスケードから回ります。

カスケード(令和3年9月18日撮影、以下同様)

昨日の台風でデュランタの花びらがだいぶ落ちています。

デュランタ(クマツヅラ科)

デュランタ(クマツヅラ科)

大テント前では熱帯性スイレンが咲いています。

熱帯性スイレン(スカイ・オブ・アワジ)

熱帯性スイレン(アリス・トリッカー)

花の進化園に来ました。いろいろ咲いています。

オオケタデ(タデ科)

サルスベリ(ミソハギ科)

ヒガンバナ(ヒガンバナ科)

シロバナマンジュシャゲ(ヒガンバナ科)

ヒゴロモコンロンカ(アカネ科)

シュクシャ(ショウガ科)

パキスタキス ルテア(キツネノマゴ科)

ススキに見えますが違います。

フイリセイヨウダンチク(イネ科)

ススキはこちらでした。

トキワススキ(イネ科)

ダリア(キク科)

バラ園に来ました。バラもいろいろ咲いてます。

バラ園

バラ(ヂゥケサー・デ・ペニアランダ)

バラ(ローラ)

バラ(ローズ オオサカ)

バラ(ダブリン・ベイ)

ロックガーデンに来ました。キノコが生えていました。

キノコ

ブータンルリマツリ(イソマツ科)

シオン(キク科)

森のレストラン前のコスモスの手入れをしていました。

コスモス(キク科)

オマケ:展示資料館の近くでもコスモスを植えています。

コスモス(キク科)

コスモスの苗

園内を歩いているとツクツクボウシの鳴き声よりも鈴虫の鳴き声が多くなっています。秋らしくなってきました。






季節の植物ぬり絵(その10)センニンソウ
広島市植物公園ブログ
2021/09/16

季節の植物ぬり絵(その10)センニンソウ

 今年の5月の緊急事態宣言による臨時休園以来、時々追加している「季節の植物ぬり絵」ですが、ついに記念すべき10回目に到達しました。これからも時々追加する予定ですので、おうち時間のお伴にお楽しみいただければ幸いです。 

 今回の題材にしたセンニンソウは、秋の野山で白い花を咲かせるつる植物です。クレマチスの一種で、園内でも各所で繁殖しています。

仕上がり例

元となった図はこちら(↓)です。もしよければ「おうち時間」のお伴に、ぬり絵など楽しんでいただければ幸いです。

センニンソウ

(楽しみ方)画像を左クリックして一旦展開させ、その画像を印刷、または展開させた画像を保存した後に画像処理ソフトなどで印刷してください。個人の感想ですが、用紙サイズは「A4」くらいがちょうどいいように思います。

(参考)元にした写真はこちらです。ぬり絵の参考にどうぞ。






今日の植物公園:ハブソウとエビスグサ
広島市植物公園ブログ
2021/09/15

今日の植物公園:ハブソウとエビスグサ

 広島市植物公園の「花の進化園」では、ハブソウとエビスグサの実が熟してきました。

ハブソウ


エビスグサ

 ハブソウ、エビスグサはいずれもマメ科の一年草で、健康茶として知られる「ハブ茶」の原料として利用されます。本来はハブソウの種子を炒ったものが「ハブ茶」の原料とされるそうですが、ハブソウと同じ属の別種で、ハブソウと比べて種子の収量が多いエビスグサの種子を炒ったものもハブ茶の原料としてよく使われています。

ハブソウの花

エビスグサの花

 さて、これらの花ですが、いずれも黄色い花を咲かせます。ジャケツイバラに近い種類で、いびつな5弁の花です。マメ科を特徴づけるスイートピーの様な蝶形花(ちょうけいか)でもなく、ネムノキの様な「くす玉状」の花序をつくるわけでもありません。ハブソウの方がエビスグサよりも大きな花を咲かせます。
 ハブソウは、今もたくさん花が咲いていますが、エビスグサは開花の末期になっています。

ハブソウの葉

エビスグサの葉

 葉の比較ですが、いずれも偶数羽状複葉(中央の1本の軸の左右に小葉が並び、小葉の数が偶数のもの)で、ハブソウは小葉の先がとがり、エビスグサは先が丸くなっています。

ハブソウ

エビスグサ
 果実を比較すると、ハブソウは上向きでこん棒状になり、エビスグサは細長く弓状になります。

 最後になりますが、エビスグサの名の由来について、「実が成った状態が、恵比寿様が釣り竿を垂らした姿に見立てたところからついた」という話を筆者がずいぶん以前に聞いた記憶があり、そうだと思い込んでいたのですが、この度改めて色々調べたところ、それを裏付ける資料は見つかりませんでした。思い込みというのは怖いものです。
今日の植物公園:薬用植物の紹介
広島市植物公園ブログ
2021/09/14

今日の植物公園:薬用植物の紹介

 広島市植物公園には常設の薬草見本園がありませんが、薬草は根強い人気がある分野ですので、例年9月に「薬用植物展」を開催して来園者の方々に紹介しています。しかしながら、残念なことに今年はコロナウイルス感染拡大の影響で展示会が中止になりました。

 来年の展示会まで全くご覧いただけないのは勿体ないので、出品を予定していた薬用植物コレクションの中から、今日の植物公園のコラムとして、花や実がついているものをいくつかご紹介します。

 なお、薬用植物は薬になる有用な植物ですが、使い方を間違えると毒にもなります。家庭で使われる際には、各自で判断せず、必ず専門家(かかりつけ薬剤師など)の指示に従ってください。

薬になる植物(薬用植物)


ゲンノショウコ 令和3年9月13日撮影
  • 和名・科名:ゲンノショウコ(フウロソウ科)
  • 学名:Geranium thunbergii Siebold ex Lindl. et Paxton
  • 原産地:日本・中国・朝鮮・台湾
  • 生薬名:ゲンノショウコ・玄草(げんそう)[薬局方]
  • 利用部位:全草
  • 薬効:下痢止め・腹痛の緩和

 ゲンノショウコは煎じ薬にして飲むとたちどころに下痢が収まることから、証拠(薬効)が明らかだということで、「現の証拠」の和名が付けられたようです。写真の白花のタイプと赤花のタイプがあり、西日本では赤花のタイプがよく見られます。

ツリガネニンジン 令和3年9月13日撮影
  • 和名・科名:ツリガネニンジン(キキョウ科)
  • 学名:Adenophora triphylla (Thunb.) A.DC. var. japonica (Regel) H.Hara
  • 原産地:日本(北海道・本州・四国・九州)・サハリン
  • 生薬名:沙参(しゃじん)
  • 利用部位:根茎
  • 薬効:鎮咳・去痰・強壮

 和名は花の形をお寺の鐘楼(釣鐘)に見立てたものです。キキョウ科の植物なので、細いながらも高麗人参のようなひげ根をしており、サポニン・イヌリンなどの薬効成分が含まれています。

ミソハギ 令和3年9月13日撮影
  • 和名・科名:ミソハギ(ミソハギ科)
  • 学名:Lythrum anceps (Koehne) Makino
  • 原産地:日本(北海道・本州・四国・九州)・朝鮮
  • 生薬名:千屈菜(せんくつさい)
  • 利用部位:地上部全体
  • 薬効:下痢止・打撲・止血

 和名はお盆に精霊棚の供物をミソハギのしずくで清めたことから、禊萩(みそぎはぎ)と呼んでいたことに因むようです。湿った場所を好みますが、溝に生える萩ではありません。盆花として欠かせない植物の一つです。

ウド 令和3年9月13日撮影
  • 和名・科名:ウド(ウコギ科)
  • 学名:Aralia cordata Thunb.
  • 原産地:日本・中国・朝鮮・サハリン
  • 生薬名:独活(どっかつ)[薬局方]・和羌活(わきょうかつ)
  • 利用部位:根
  • 薬効:頭痛・神経痛・リウマチの痛み・ムチウチ症

 「独活の大木(うどのたいぼく)」という慣用句があるように、大きな株では2m近くまで成長します。花は集合して球形になります。

ミシマサイコ 令和3年9月13日撮影
  • 和名・科名:ミシマサイコ(セリ科)
  • 学名:Bupleurum stenophyllum (Nakai) Kitag.
  • 原産地:日本・中国・朝鮮・モンゴル・シベリア・欧州
  • 生薬名:柴胡(さいこ)[薬局方]
  • 利用部位:根
  • 薬効:解熱・抗炎症作用・肝機能正常化

 多くの漢方薬に処方される重要な生薬です。ミシマは地名(静岡県三島)由来で、三島周辺でとれた良質の柴胡を全国に出荷していたことに因みます。

ホオズキ 令和3年9月13日撮影
  • 和名・科名:ホオズキ(ナス科)
  • 学名:Alkekengi officinarum Moench var. franchetii (Mast.) R.J.Wang
  • 原産地:東アジア
  • 生薬名:酸漿根(さんしょうこん)
  • 利用部位:根
  • 薬効:鎮咳・利尿・通経

 浅草寺(東京都)で行われるホオズキ市は全国的に有名です。原産地がはっきりせず、日本に自生していたという説のほかに、古い時代にアジア(中国)から渡来したという説もあります。

ニホンハッカ 令和3年9月13日撮影
  • 和名・科名:ニホンハッカ(シソ科)
  • 学名:Mentha canadensis L. var. piperascens (Malinv. ex Holmes) H.Hara
  • 原産地:日本・中国・朝鮮・シベリア
  • 生薬名:薄荷(はっか)[薬局方]
  • 利用部位:葉
  • 薬効:健胃・駆風

 ハッカ(薄荷)は、ペパーミントやスペアミントなどと同じなかま(ハッカ属)で、世界中のミント類の中で最もメントールを含有している種類です。メントールが人工的に合成できるようになる前は、日本の重要な輸出産品の一つでした。また、明治時代中頃には広島(特に県東部)・岡山はハッカの最大の産地でした。

カワラケツメイ 令和3年9月13日撮影
  • 和名・科名:カワラケツメイ(マメ科)
  • 学名:Chamaecrista nomame (Makino) H.Ohashi
  • 原産地:日本(本州以南)・中国・朝鮮
  • 生薬名:山扁豆(さんぺいず)
  • 利用部位:葉
  • 薬効:利尿・健胃・整腸

 カワラケツメイは、まめ茶やはま茶と呼ばれる健康茶としてよく知られる植物です。弘法大師が広めたという伝承があることから、弘法茶とも呼ばれています。

ワレモコウ 令和3年9月13日撮影
  • 和名・科名:ワレモコウ(マメ科)
  • 学名:Sanguisorba officinalis L.
  • 原産地:日本・中国・朝鮮・シベリア・欧州
  • 生薬名:山扁豆(さんぺいず)
  • 利用部位:根茎
  • 薬効:下痢止・止血・火傷

 ワレモコウは秋の時期を代表する山野草としても有名です。紅一点の花には花弁がなく、独特の花穂の姿は静かな美しさを感じられます。学名(種小名)の「officinalis」はラテン語で薬用であることを意味し、多くの薬用植物に用いられています。

今日の植物公園:秋の七草
広島市植物公園ブログ
2021/09/13

今日の植物公園:秋の七草

 朝晩もだいぶ涼しくなり、段々と秋が近づいてきています。秋の植物といえば、よく言われるのが秋の七草です。

 園内では、ハギ園の中に秋の七草コーナーを常設しているほか、里山の野草園や花の進化園などでも観賞することができます。

 今回は七草それぞれの花を紹介してみようと思います。

オミナエシ(女郎花)

オミナエシ

 黄色い小さな花を咲かせます。花は綺麗ですが別名「敗醤(はいしょう)」とも呼ばれるように独特の臭いがあり、人によっては動物の排泄物の臭いとも言われます。

ハギ(萩)

ハギ '江戸絞り'

 紫色の花を咲かせますが、品種によっては白色のものあります。マメ科。生育が旺盛なため、大株になっているのをよく見かけます。

クズ(葛)

クズ

 クズという植物を知っていても、花はあまり見たことがないかもしれません。大株にならないと花が咲かないようで、筆者は鉢植えで育ててみたことがありますが、花は咲きませんでした。
漢方薬などに使用される葛根(カッコン)はこの根からとられます。

キキョウ(桔梗)

キキョウ

 キキョウは園芸店やホームセンターなどでよく見かけます。秋の七草ですが実際には夏頃からずっと咲き続けます。蕾が紙風船のような可愛らしい形です。

フジバカマ(藤袴)

フジバカマ

 小さな白い花を散房状に咲かせます。旅する蝶「アサギマダラ」が吸蜜のために飛来する花として有名ですが、広島市植物公園での飛来時期には花はほとんど終わっており、フジバカマより少し遅れて咲くコバノフジバカマがその代わりになっています。

ナデシコ(撫子)

カワラナデシコ

 秋の七草のナデシコはカワラナデシコを指すとされています。紅色や白色の花を咲かせます。園芸品種としてもよく販売されていますが、自生株は数が少なくなってきています。

ススキ(尾花【おばな】)

タカノハススキ

 ススキの穂の部分が動物の尾に見えることから尾花とも言われます。山野や草原でよく見ることができ、十五夜のお月見には欠かせないものです。