園長のおすすめ(シモバシラ)
広島市植物公園ブログ
2020/09/27

園長のおすすめ(シモバシラ)

シモバシラ
シモバシラ Keiskea japonica Miq.

 シモバシラは、日本の南西部に分布し、山地の木陰に生えるシソ科の多年草です。冬の冷えた朝、落葉した茎の地際に氷柱ができるので霜柱の名がありますが、花は今が見頃。今年は例年になくたくさん咲いていて、しばらく見ていると、白い花序も氷柱のようです。近くには、秋のサルビアも見頃を迎えています。

(園内位置:花の進化園)
見どころ案内 第478号
広島市植物公園ブログ
2020/09/26

見どころ案内 第478号

見どころ案内 第478号(2020年9月26日発行)
今日の植物公園(ヒガンバナ)
広島市植物公園ブログ

今日の植物公園(ヒガンバナ)

花の進化園のヒガンバナ(令和2年9月26日撮影)

 花の進化園にあるヒガンバナが見頃を迎えています。花は2~3日しか持ちませんので、見頃はここ数日になると思われます。
 また、シロバナマンジュシャゲとショウキズイセンも合わせて観賞することができます。

花の進化園のヒガンバナの仲間(令和2年9月26日撮影)

  一方、ハナショウブ園周辺のヒガンバナは例年と比べて遅い開花となっています。
  園路沿いのものは2~3日後、ガゼボ周辺は10月になってからが見頃になりそうです。

園路沿いのヒガンバナ(令和2年9月26日撮影)

ガゼボ周辺のヒガンバナ(令和2年9月26日撮影)
バオバブ開花情報2020(更新終了)
広島市植物公園ブログ

バオバブ開花情報2020(更新終了)

 8月~9月は大温室のシンボルツリー、オーストラリアバオバブの開花シーズンです。夜咲きの花で見ごろは開花後1日程度です。開花情報を随時更新しています。

 今年のつぼみは全て開花しました。

オーストラリアバオバブの花 令和2年8月18日撮影

バオバブ開花情報

  • 9月25日 14輪目(最後)の花が開花 観賞用通路からよく見ることができます。
  • 9月22日 13輪目の花が開花
  • 9月21日 12輪目の花が開花
  • 9月15日 11輪目の花が開花
  • 9月13日 10輪目の花が開花
  • 9月11日 9輪目の花が開花
  • 9月10日 8輪目の花が開花
  • 9月5日   7輪目の花が開花
  • 9月4日   5、6輪目の花が開花
  • 8月31日 4輪目の花が開花
  • 8月21日 3輪目の花が開花
  • 8月20日 2輪目の花が開花
  • 8月17日 午後9時前に開花(今シーズン初開花)
今日の植物公園(サガリバナの2番花とハイビスカス)
広島市植物公園ブログ
2020/09/24

今日の植物公園(サガリバナの2番花とハイビスカス)

サガリバナ(令和2年9月24日撮影)

 以前にブログで紹介しました、大温室正面入口にあるサガリバナの花が再度咲き始めています。

 夜間開園期間中は花が少なかったのですが、9月中旬より新しい蕾をつけ始め、昨晩から2番花が咲き始めました。気温の高い夏だと午前の早い時間に落花してしまいますが、朝が涼しくなってきたことで花もちが良くなっているため、正午ぐらいまでは観賞することができそうです。
 蕾も多くありますので、しばらくの間は花を観賞することができます。

サガリバナ(令和2年9月24日撮影)

サガリバナ(令和2年9月24日撮影)

 また、大温室内ではハイビスカスも見頃になっています。

アーノッテアヌス(令和2年9月24日撮影)

サマーブリーズ サニーウィンド(令和2年9月24日撮影)
今日の植物公園(ヒガンバナの仲間)
広島市植物公園ブログ
2020/09/21

今日の植物公園(ヒガンバナの仲間)

 進化園ではヒガンバナの仲間が見頃を迎えつつあります。
  
ヒガンバナ (令和2年9月21日撮影)

 ヒガンバナは中国原産の植物で、秋の彼岸の頃に咲くことからこの名前が付けられたといわれています。花が終わった後に葉を展開させ、競争相手が少ない冬の間に栄養を蓄え、夏には葉が枯れて無くなるという変わった生活史をしています。そのため「ハミズハナミズ(葉見ず花見ず)」という名前もついています。

 日本に生育しているヒガンバナは三倍体のため種子ができず、分球で増えていきます。このため洪水などの例外を除いて人の手によって分布が広がったと考えられており、人里周辺でしか見ることができません。  

 地下部の球根(鱗茎)に毒があるため、穴を掘る動物(モグラ、ネズミ、アナグマ等)避けとして、田んぼや土手、墓地の周辺によく植えられています。 また、有毒成分のリコリンは水に晒すと抜けるため、かつては救荒植物として食べられたこともあったようですが、毒抜きが不十分で亡くなることもあったそうです。

 このように人に身近な有毒植物だったこと、植えてある場所や花の形が変わっていたこともあり、非常に多くの名前が付けられました。一例として「ジゴクバナ(地獄花)」、「シビトバナ(死人花)」、「ハカバナ(墓花)」、「ハナビバナ(花火花)」、「マンジュシャゲ(曼殊沙華)」など様々な名前があり、その数は1,000以上あると言われています。 

 ヒガンバナは進化園とハナショウブ園に植えてあり、今週末が見頃になると思われます。

コヒガンバナ
コヒガンバナ (令和2年9月21日撮影)
 
 コヒガンバナはヒガンバナとよく似ていますが、こちらは種子ができるという特徴があり、本種から突然変異で出来たヒガンバナが日本に渡来したと考えられています。こちらは今週中が見頃になると思われます。

ショウキズイセン (令和2年9月21日撮影)

 ショウキズイセンはヒガンバナに似た黄色い花を咲かせます。名前の由来は鍾馗(防疫や学業の神)から付けられたといわれています。こちらは咲き始めとなっています。

シロバナマンジュシャゲ(進化園)

シロバナマンジュシャゲ(ハナショウブ園)

 先日紹介したシロバナマンジュシャゲですが、進化園では咲き始め、ハナショウブ園では今が最盛期になっています。
植物公園花ごよみ(9月20日号)
広島市植物公園ブログ
2020/09/20

植物公園花ごよみ(9月20日号)

園長のおすすめ(シロバナマンジュシャゲ)
広島市植物公園ブログ
2020/09/19

園長のおすすめ(シロバナマンジュシャゲ)

シロバナマンジュシャゲ Lycoris albiflora Koidz.

 シロバナヒガンバナとも呼ばれます。赤いヒガンバナと黄色い花のショウキズイセンとの自然交雑種と言われています。花色は、クリーム色がかったものや淡いピンク色を帯びたものなどいろいろです。植物公園のものは、咲き始めはクリーム色が濃く、次第に白さが増してきます。

 例年9月上、中旬に咲きますが、今年は少し遅れています。この花の次に、実をつけるタイプのヒガンバナが咲き、続いて普通のヒガンバナが咲いてきます。

(園内位置:里山の野草園)
見どころ案内 第477号
広島市植物公園ブログ

見どころ案内 第477号

見どころ案内 第477号(2020年9月19日発行)
お知らせ:イベントの定員について[講堂最大100名]
広島市植物公園ブログ
2020/09/17

お知らせ:イベントの定員について[講堂最大100名]

 当園では、「広島市主催のイベント等の開催に関する基本方針」(9月16日改訂)の改訂に伴い、9月19日(土)より園内で行うイベントの定員を変更します。

 展示資料館2階講堂で行う、当日受付(先着制)のイベントの定員は、従来最大50名としていましたが、同日以降は最大100名までとします。

 なお、申込制のイベントの定員に変更はありません。

定員に変更があるイベント(11月までの実施分)

 講堂の定員が50名から100名に増加します。
  • 9月22日(火・祝)13:30~
    • 季節の花物語
      • ヒガンバナとその仲間
  • 9月26日(土)11:00~
    • 職員による植物うんちくガイド
      • 身近な秋の花壇と鉢植え植物
  • 10月10日(土)
    • ガイドボランティア例会[対象者のみ]
  • 10月13日(火)11:00~
    • 職員による植物うんちくガイド
      • 秋の花と蝶の世界
  • 10月18日(日)13:00~
    • はなのわ2020記念講演会
  • 10月24日(土)11:00~
    • 職員による植物うんちくガイド
      • 日中友好!友好都市重慶の菊花展
  • 10月24日(日)13:30~
    • うらら池自然観察
  • 10月25日 14:00~
    • ガーデニングコンテスト受賞作品解説
  • 11月3日(火・祝) 
    • 開園記念講演(仮題)
    • ガーデニングコンテスト表彰式
  • 11月10日(火)11:00~
    • 職員による植物うんちくガイド
      • 秋の園内散策
  • 11月15日(日)13:20~
    • 植物友の会例会
  • 11月28日(火)11:00~
    • 職員による植物うんちくガイド
      • つる植物
木のスプーンを作りました[9/27 参加者募集中]
広島市植物公園ブログ
2020/09/14

木のスプーンを作りました[9/27 参加者募集中]

講師の 木村 彰孝 先生(広島大学教育学研究科)

 9月12日の午後に木育ワークショップ「小さな子どもに贈る木のスプーンづくり」を実施しました。木育とは、あまり聞きなれない言葉ですが、「木とふれあい、木に学び、木でつながる」取り組みのことを指し、平成16年に北海道で提唱された新しい用語です。本ワークショップは、本年度の新規企画として、木育普及委員会と広島大学と共催して実施しています。

 今日の講座では、1枚の木の板からスプーンを自らの手で削り出します。1時間以上かけて、各々がイメージするスプーンの形に頑張って仕上げていきました。

受講生募集(9/27)

 現在、9月27日の同ワークショップの受講生を募集しています(9/21締切)。対象はシニア世代の方(概ね60歳以上[初孫のいる世代]を想定)です。こちらから、申込みいただけます。

世界に一つだけのスプーンができるまで

スプーンの材料(ヒノキとネズミサシ)
1.スプーンの仕上げりイメージの線引き
2.小刀でスプーンの大まかな形づくり
3.彫刻刀で細部の削り出し
4.紙やすりで研磨、仕上げ

 同じ材料ですが、作る人によって仕上がりはまちまちです。小さな子どもが使うスプーンをイメージして作っていますが、柄の太さや形など個性あふれるオリジナルの作品が出来上がります。

出来上がったスプーン(見本)
園長のおすすめ(ハトらん)
広島市植物公園ブログ

園長のおすすめ(ハトらん)

ハトらん(ペリステリア・エラタ)Peristeria elata Hook.
ハトらんの花序

 花をよく見ると、中に鳩がいるように見えるので「ハトらん」と呼ばれています。英名も’ Dove orchid’。鳩が見えますか?

 中央アメリカから南米のベネズエラ、エクアドルにかけて自生している大型の着生ランで、自生地では木の根元の方に生えているそうです。世界的に希少なため、ワシントン条約の附属書Iに掲載され、野生株の国際的商取引が原則禁止されています。パナマの国花です。

(園内位置:フクシア温室 世界の野生ランコーナー)
9月13日(日)の開花予想(夜間開園)
広島市植物公園ブログ
2020/09/13

9月13日(日)の開花予想(夜間開園)


ケチョウセンアサガオ 令和2年9月10日撮影

 9月13日(日)までの土日は午後9時まで開園時間を延長しています[入園は8時半まで]。夜間開園時には、たくさんの夜咲く花・夜香る花をお楽しみいただけます。本日の開花予想を一覧でまとめていますので、観賞の参考にしてください。

 今日のおすすめは展示温室[薬用植物展]のチョウセンアサガオのなかまです。チョウセンアサガオは江戸時代の蘭方医「華岡青洲」が、世界初の全身麻酔薬「通仙散」を作るために原料としたことで有名な植物です。青洲はこの薬を使って、乳がんの外科手術を行いました。

本日開花する主な花(9月13日 日曜日)

  • 10時30分時点での情報(予想)です。
  • サガリバナは数輪咲きます。
  • △のものは花がないこともあります。
    • 凡例:◎・〇開花、△少量開花、×不開花
植物名場所分類開花
見込
9/13
サガリバナ大温室夜咲く花
赤花のサガリバナ(バーリングトニア・アクタングラ)大温室夜咲く花
ハマオモト大温室夜咲く・香る花×
オーストラリア
バオバブ
大温室夜咲く花△?
イエライシャン大温室夜香る花
(チャボ)
イランイランノキ
大温室夜香る花
ヤコウボク
(夜香木)
大温室夜香る花
ゲッカビジン
(月下美人)
大温室夜咲く花×
ヒメゲッカビジン
(姫月下美人)
大温室夜咲く花×
ロセカ・インシサ大温室夜咲く花
オオオニバス
のなかま
熱帯スイレン温室夜咲く・香る花
夜開性スイレン熱帯スイレン温室夜咲く・香る花
ゲッカビジン
(月下美人)
サボテン温室前夜咲く花
ドラゴンフルーツ大温室夜咲く花△?
チョウセンアサガオのなかま展示温室夜咲く・香る花
ツキミソウ
(月見草)
盆栽展示場夜咲く花
タマノカンザシ花の進化園夜香る花×
オシロイバナ花の進化園夜咲く花
エンジェルス
トランペット
ログガーデン夜香る花×
ヨルガオ展示資料館前夜咲く花

9月12日(土)の開花予想(夜間開園)
広島市植物公園ブログ
2020/09/12

9月12日(土)の開花予想(夜間開園)


植物友の会植物同好会 ロビー展示 令和2年9月12日撮影

 9月13日(日)までの土日は午後9時まで開園時間を延長しています[入園は8時半まで]。夜間開園時には、たくさんの夜咲く花・夜香る花をお楽しみいただけます。本日の開花予想を一覧でまとめていますので、観賞の参考にしてください。

 また、今日と明日(12日・13日)は展示資料館1階ロビーで「植物友の会植物同好会」のロビー展示を行っています(13日は午後3時半まで)。会員が手塩にかけて育てた、季節の山野草をぜひご覧ください。

本日開花する主な花(9月12日 土曜日)

  • 11時30分時点での情報(予想)です。
  • サガリバナは数輪咲きます。
  • △のものは花がないこともあります。
    • 凡例:◎・〇開花、△少量開花、×不開花
植物名場所分類開花
見込
9/12
サガリバナ大温室夜咲く花
赤花のサガリバナ(バーリングトニア・アクタングラ)大温室夜咲く花△?
ハマオモト大温室夜咲く・香る花×
オーストラリア
バオバブ
大温室夜咲く花
イエライシャン大温室夜香る花
(チャボ)
イランイランノキ
大温室夜香る花×
ヤコウボク
(夜香木)
大温室夜香る花
ゲッカビジン
(月下美人)
大温室夜咲く花×
ヒメゲッカビジン
(姫月下美人)
大温室夜咲く花×
ロセカ・インシサ大温室夜咲く花
オオオニバス
のなかま
熱帯スイレン温室夜咲く・香る花
夜開性スイレン熱帯スイレン温室夜咲く・香る花
ゲッカビジン
(月下美人)
サボテン温室前夜咲く花
ドラゴンフルーツサボテン温室内夜咲く花△?
チョウセンアサガオのなかま展示温室夜咲く・香る花
ツキミソウ
(月見草)
盆栽展示場夜咲く花
タマノカンザシ花の進化園夜香る花×
オシロイバナ花の進化園夜咲く花
エンジェルス
トランペット
ログガーデン夜香る花×
ヨルガオ展示資料館前夜咲く花

見どころ案内 第476号
広島市植物公園ブログ
2020/09/11

見どころ案内 第476号

見どころ案内 第476号(2020年9月12日発行)
お知らせ(平常どおり開園)
広島市植物公園ブログ
2020/09/08

お知らせ(平常どおり開園)

 本日は9時より、平常通り開園します。

The Hiroshima Bontanical Garden will open as usual today. (September 8, 2020)


令和2年9月8日8時30分 植物公園管理課  
木育ワークショップ[シニア向け] 参加者募集(9/12・27)
広島市植物公園ブログ
2020/09/07

木育ワークショップ[シニア向け] 参加者募集(9/12・27)

木のスプーンづくり 募集チラシ

 9月12日(土)と27(日)に、シニア世代の方を対象に木のスプーンづくりを行います。大人向けの木工教室は植物公園では初めての開催です。現在参加者を募集していますので、ぜひご応募ください。日程や定員などの詳細は以下の通りです。

申込みはこちら
[申込締切 9/7(12日開催分)、9/21(27日開催分)]

「木育ワークショップ」
小さな子どもに贈る木のスプーンづくり

  • 日程[両日は同じ内容]
    • 令和2年9月12日(土) 13:20~16:20
    • 令和2年9月27日(日) 13:20~16:20
  • 対象
    • シニア世代の方(概ね60歳以上[初孫のいる世代]を想定しています)
  • 募集人数
    • 各日20名(応募多数の場合は抽選)
  • 参加費
    • 100円(保険代として)
  • 参加申し込みの条件
    • 事前・事後のアンケートにご協力いただけること
「木育ワークショップ」小さな子どもに贈る木のスプーンづくり
募集チラシ(PDF)
臨時休園のお知らせ(9/7)
広島市植物公園ブログ
2020/09/06

臨時休園のお知らせ(9/7)

広島市植物公園の臨時休園のお知らせ


  広島市植物公園は、当初通常通り開園する予定でしたが、その後の台風の影響による交通機関の運休に伴い、明日9月7日(月)は臨時休園します。

 園内の安全点検の結果、施設の損壊等があった場合には復旧作業が必要となるため、再び開園する日時等については、再度情報提供します。

 Temporary Closed(9/7)

 Due to the typhoon, we will be temporarily closed on Monday 7th, September 2020.


令和2年9月6日16時10分  植物公園管理課
園長のおすすめ(ゴールデンチェーンツリー)
広島市植物公園ブログ
2020/09/05

園長のおすすめ(ゴールデンチェーンツリー)

ゴールデンチェーンツリー
Lophanthera lactescens Ducke

ゴールデンチェーンツリーの長い花序

 ゴールデンチェーンツリーと言えば、マメ科の別名キバナフジを思い浮かべることが多いと思いますが、ここでご紹介するのはブラジル原産、キントラノオ科の熱帯植物です。

 植物公園の大温室が、平成29年にリニューアルされたとき、目玉の一つとして植えられました。現在高さは5mほど。今年は、これまでで一番たくさんの花房をつけて、見頃を迎えています。

 (園内位置:大温室フラワーコーナー)
9/6 夜間開園中止のお知らせ
広島市植物公園ブログ

9/6 夜間開園中止のお知らせ

 9月6日(日)の夜間開園は、令和2年台風第10号の広島県への接近が予想されるため、中止とし、16時30分で閉園します。

 園内の安全点検及び施設の損壊等があった場合には復旧作業が必要となるため、 9月7日(月)以降の開園については、再度情報提供します。

 今後の気象状況に十分注意し、安全確保に努めて下さい。


 令和2年9月5日14時00分 植物公園管理課
9月5日(土)の開花予想(夜間開園)
広島市植物公園ブログ

9月5日(土)の開花予想(夜間開園)

コンサート出演アーティスト:SAKURA 

 9月13日(日)までの土日は午後9時まで開園時間を延長しています[入園は8時半まで]。夜間開園時には、たくさんの夜咲く花・夜香る花をお楽しみいただけます。本日の開花予想を一覧でまとめていますので、観賞の参考にしてください。

 9月5日(土)は、コンサートを17:30からと19時からの2回開催します。雨天が予想されるため、屋内(展示資料館2階講堂)で行います。新型コロナウイルス感染症の対策として、コンサートの定員を先着50名に限定します。来場者が多い場合には、鑑賞いただけない可能性もありますので、予めご了承下さい。


本日開花する主な花(9月5日 土曜日)

  • 10時30分時点での情報(予想)です。
  • サガリバナは2~3房(40輪程度)咲きそうです。
  • 昨晩開花したオーストラリアバオバブの花が残っています
    • 今晩開花する見込みのつぼみもありますが、閉園後(21時以降)の開花となる可能性もあります。
  • サラセニアの墨絵(熱帯スイレン温室周辺)の展示は台風のため見合わせています
  • △のものは花がないこともあります。
    • 凡例:◎・〇開花、△少量開花、×不開花
植物名場所分類開花
見込
9/5
サガリバナ大温室夜咲く花
赤花のサガリバナ(バーリングトニア・アクタングラ)大温室夜咲く花
ハマオモト大温室夜咲く・香る花
オーストラリア
バオバブ
大温室夜咲く花
イエライシャン大温室夜香る花×
(チャボ)
イランイランノキ
大温室夜香る花
ヤコウボク
(夜香木)
大温室夜香る花
ゲッカビジン
(月下美人)
大温室夜咲く花×
ヒメゲッカビジン
(姫月下美人)
大温室夜咲く花×
ロセカ・インシサ大温室夜咲く花
オオオニバス
のなかま
熱帯スイレン温室夜咲く・香る花
夜開性スイレン熱帯スイレン温室夜咲く・香る花
ゲッカビジン
(月下美人)
サボテン温室前夜咲く花
ドラゴンフルーツサボテン温室夜咲く花
チョウセンアサガオ展示温室夜咲く・香る花×
ツキミソウ
(月見草)
盆栽展示場夜咲く花
タマノカンザシ花の進化園夜香る花
オシロイバナ花の進化園夜咲く花
エンジェルス
トランペット
ログガーデン夜香る花×
ヨルガオ展示資料館前夜咲く花

薬用植物展を開催します 9/5(土)~9/24(木)
広島市植物公園ブログ
2020/09/03

薬用植物展を開催します 9/5(土)~9/24(木)

薬研(やげん:くすりとなる原材料を粉砕する道具)

 9月5日(土)~24日(木)まで展示温室において、薬用植物を開催します。漢方薬の原料(生薬)になる植物を約200点展示し、薬用植物の家庭での利用法などを解説しています。

関連イベント

  1. 職員による展示解説(当日自由参加、先着20名)
    • 日時:9/13(日)午後1時半~2時

  2. 講演会「暮らしに活かす薬草~出雲國風土記掲載植物~」
    (事前申込制、定員50名、9/7締切) 

展示会の様子

昨年の展示の様子 令和元年9月12日撮影

 一見すると、華やかさのない地味な展示に見えますが、薬用植物展は私たちの身近な生活に関わる奥の深い展示です。

 日本では西洋医学が入ってくるまでは、中国医学の流れを汲んだ漢方医学が主流でした。それに関しても全ての人が気軽に受診できるわけではないため、必然的に病気や怪我に対応するために身近な植物を用いる(民間薬)ことがよくありました。山野で採ってきた薬草を煎じて飲んだり、揉んだものを患部に貼ったりなど、いわゆる「おばあちゃんの知恵袋」のようなもので、各家庭で様々な処方が伝わっていたのです。

 漢方薬についても原料(生薬)の多くは植物に由来しており、医療における薬用植物の重要性はいささかも変わっていません。どのような植物が葛根湯や八味地黄丸などの漢方処方に使われているのかを探してみるのも面白いかもしれません。

 その他にも、今年はイカリソウやチョウセンアサガオの仲間を展示しているコーナーを設けています。

イカリソウ 令和2年9月3日撮影

チョウセンアサガオ 令和2年9月3日撮影

 最後に、約200点の展示の中から、花がついている見頃の薬用植物をいくつか紹介します。実物をぜひ展示温室でご覧ください。


タバコ

ガジュツ(紫ウコン)
ベニバナサワギキョウ(有毒)
オトコエシ
今日の植物公園(オミナエシとオトコエシ)
広島市植物公園ブログ

今日の植物公園(オミナエシとオトコエシ)

 9月に入ってもまだまだ暑い日が続いていますが、園内では秋の花が咲き始めています。

オミナエシ(令和2年9月2日撮影)
オミナエシの花(令和2年9月2日撮影)

 花の進化園やバタフライガーデンなどではオミナエシが咲き始めています。
 オミナエシは日当たりの良い山野に生える草丈1mほどになる植物で、この時期に黄色い小花を散房状に咲かせます。万葉集に秋の七草として登場しており、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

 似ている植物としてオミナエシに対してオトコエシという植物もあります。こちらも日当たりの良い山野に生えますが、オミナエシと比べて全体的に太く、毛深く、葉の切れ込みが深いこと(全体的にごつい)からこの名前が付けられました。
 両方とも花や根には独特の香りがあり、味噌などの発酵食品が腐ったようなにおいがすることから敗醤(はいしょう)と呼ばれ、漢方薬などに使用されています。

オトコエシ(令和2年9月2日撮影)
オトコエシの花(令和2年9月2日撮影)

 オトコエシの花は白いため、花があれば簡単に見分けることができます。花の進化園にオミナエシと並んで植栽されていますので見比べてみてはどうでしょうか。