Q&A 11.パンジーが腐って溶ける
広島市植物公園ブログ
2020/01/14

Q&A 11.パンジーが腐って溶ける

Q.パンジーが腐って溶けてしまいます。どうしたらよいでしょう?

A.灰色かび病が発生してしまったと考えられます。病原菌は、ボトリチス(Botrytis)という糸状菌(かび)です。その病名の通り、花や葉、茎が腐り、葉や咲き終わった花から灰色のふわふわしたかびが生えてきます。広島市植物公園の花壇でも、3月中旬以降、風が吹かず、水を与えすぎて湿度が高くなってくると発生しやすい病気です。花に小さな斑点が出るのが発病初期の特徴です。
 
 この病気の予防策として、咲き終わった花を花柄ごと摘み取る花がらとりが、単純ですが最も有効です。このとき、傷んだ葉、葉にこびりついた花がらも一緒に取り除きます。冬の間からこまめにこの作業を行いましょう。花がらとりは種子を作るための栄養消費を防ぐことができるので、次の開花を止めずに済みますし、株も充実していきます。

 [文 西内 良]

パンジー Viola x wittrockiana Hort. ex Gams

出展:はなの輪第162号 プラントドクターQ&Aより

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