ミカドアナナスが咲きました
広島市植物公園ブログ
2023/06/24

ミカドアナナスが咲きました

ミカドアナナスの花(令和5年6月24日撮影)

 巨大なパイナップル科の植物、ミカドアナナス(皇帝アナナス)が開花しました。場所は大温室内のジャングルコーナー(ベンガルボダイジュやインドボダイジュの近く)です。本種は、開花までに栽培環境下でも10年を要すると言われ、植物園以外ではあまり見ることができない珍しい花です。

巨大なミカドアナナスの花序(写真中央)
ミカドアナナスの花序(拡大)

 花序の高さは3mを超え、さらに伸びています。7月にかけて徐々に咲き進んでいきますので、この機会にぜひご覧ください。

ミカドアナナスとは

  • 和名:ミカドアナナス(皇帝アナナス)
  • 学名:Alcantarea imperialis (Carrière) Harms
  • 科名:パイナップル(アナナス)科
  • 原産地:ブラジル[固有種]
 ミカドアナナスはブラジル固有の草本植物で、皇帝アナナスとも呼ばれます。この名称は、命名者のカリエール(フランスの植物学者)が当時のブラジル皇帝に献名したことに因みます。現地では、標高1200- 2000mの岩崖に生育し、蜜を多く出す花には、コウモリやハチドリなどが受粉に訪れることが知られています。