園長のおすすめ(ヒオウギ)
広島市植物公園ブログ
2019/09/29

園長のおすすめ(ヒオウギ)

ヒオウギ(Iris domestica (L.)Goldblatt et Mabb.
 平面的に左右に広がった広剣形の葉を、檜で作った扇に見立てて「檜扇」と呼ばれます。花は夏。径56㎝で、橙赤色に黒っぽい小点が多数ある花をつけますが、今は真っ黒で丸い果実が見頃です。その色から、「ヌバタマ(射干玉)」とか「ウバタマ(烏羽玉)」などの別名で呼ばれることもあります。
 ヒオウギは、本州、四国、九州(沖縄含む)の山地の草原や岩場に自生する多年草です。広島県内にも数か所の自生地がありますが、滑りやすい岩場で花を見に行くのは一苦労です。
 
ヒオウギの実