おもと(万年青)名品展が始まりました(~2/15)
広島市植物公園ブログ
2022/02/10

おもと(万年青)名品展が始まりました(~2/15)

おもと(万年青)名品展 会場の様子

 2月9日(水)から2月15日(水)まで、展示温室にて「おもと(万年青)名品展」を開催しています。

 おもとは日本の古典園芸を代表する植物のひとつで、「芸」と呼ばれる独特の葉の形の変化や斑入り模様を楽しみます。今回の展示会では「第76回日本おもと名品展(令和3年11月27日・28日開催)」の受賞作品を含む約100点の作品をご覧いただけます。

 会場に展示している受賞作品をご紹介します。

鸞山(らんざん)
第76回日本おもと名品展
特賞「万田発酵賞」受賞作品

太楽(たいらく)
第76回日本おもと名品展
特別最優等 受賞作品

吉祥(きっしょう)
第76回日本おもと名品展
最優等 受賞作品

富士の図(ふじのず)
第76回日本おもと名品展
最優等 受賞作品

朝陽(ちょうよう)
第76回日本おもと名品展
優等一席 受賞作品

富国錦(ふこくにしき)
第76回日本おもと名品展
優等一席 受賞作品

地球宝(ちきゅうほう)
第76回日本おもと名品展
優等二席 受賞作品

千代田の松(ちよだのまつ)
第76回日本おもと名品展
優等三席 受賞作品

 展示期間中は臨時売店の出店もあります。日本が世界に誇る古典園芸の世界をこの機会にぜひお楽しみください。

臨時売店

※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、例年実施しておりました「おもと実演会」は中止とさせていただきます。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

オモト(Rohdea japonica)とは

 中国から日本の暖かい山地に自生する、キジカクシ科オモト属の常緑多年草です。古くから縁起物として愛好され、徳川家康が江戸城に入るときに家臣から献上を受けたという有名な言い伝えもあります。芸と呼ばれる特徴的な葉の形の変化や、様々な柄の変化、年月が経つにつれて変化する芸や斑が観賞のポイントです。手のひらに乗るサイズの小葉種から50㎝以上の葉をつける大葉種まで大小さまざまな種類があり、葉の芸と柄が組み合わさり数多くの品種が作出されています。過去に何度かブームがあり、特に珍しい芸を持つ株は信じられないような高値で取引されました。現在でも各地で展示会が開催されるなど、根強い人気を誇る古典園芸植物です。