うらら池自然観察 第2回 夏(7/14)
広島市植物公園ブログ
2018/07/12

うらら池自然観察 第2回 夏(7/14)

うらら池沿いの散策路(屋外展示場~日本庭園)

 2018年7月14日(土)13時30分から、平成30年度第2回うらら池自然観察を行います。この園内観察会では、「自然との対話」をテーマにロックガーデン・うらら池周辺の野生植物・絶滅危惧種の紹介や様々な植物の魅力を紹介しています。

 担当するのは、ロックガーデン・里山の野草園を管理している栽培・展示課井上主任技師です。単純に植物の名前を紹介するだけではなく、植物の生き様をわかりやすく解説してくれます。植物に興味がある人はもちろん、そうでない人でも楽しめる植物公園イチ押しの企画です。ぜひご参加下さい。

平成30年度第1回観察会(春)の様子



コンクリート擁壁の上で生育するヒメウツギ
里山の野草園でサクラソウの花の観察

 春の観察会(4/29)では、セツブンソウやマイヅルソウなどの春植物やヤブレガサなどの林床植物の生態の紹介を行いました。なぜこの植物がこの場所に植えられているのかちゃんとした理由があるんですね。日光の当たり具合や湿り具合など、植物が生えている場所をよく観察すると、いろいろ気付かされることがあります。

サクラソウの解説をする井上主任技師
 
  観察会のクライマックスは、サクラソウの花の観察。サクラソウは東アジアに分布するサクラソウ科の植物で、山地の湿地などに稀に見られる絶滅危惧植物です。また、江戸時代から続く古典園芸植物としても知られています。ちょうどこの日はサクラソウ展の会期中でしたので、サクラソウのイロハの解説がありました。

サクラソウの花の構造(真ん中が雌しべ、上側が雄しべ)

 サクラソウの花を分解してみると、雄しべと雌しべの配置が違う2つのタイプがあります。写真に写っているのは、真ん中の雌しべが短く、雌しべの上に雄しべが有るタイプ(短花柱花、スラムタイプ)。もう一つのタイプは、真ん中の雌しべが突き出します。(長花柱花、ピンタイプ)。

 ハチなどの昆虫が花粉を運ぶのですが、同じタイプの花の花粉では種がほとんどできません。他の花の花粉をもとに種をつけることで、遺伝子の多様性を確保できることができます。小さな花の中に巧みな戦略が隠れていました。

参考



うらら池自然観察(植物公園ウェブページ)
 
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