日本庭園の美しい雪吊り
広島市植物公園ブログ
2019/01/26

日本庭園の美しい雪吊り

 広島の平野部では、今年初めて本格的に雪が降りました。 雪が降ると、普段の植物公園とは全く違う光景になります。

日本庭園の雪吊り(2019年1月26日撮影)
 
 日本庭園の松に雪吊りを設置しています。雪吊りは、豪雪地帯で枝が雪の重みで折れるのを防ぐために行われてきた技術で、金沢の兼六園の雪吊りは特に有名です。

松の枝に結ばれた縄(2019年1月26日撮影)

 長い歴史の中で、冬でも庭園が鑑賞に耐えるよう、機能的なだけでなく、装飾的にも洗練されてきました。当園の雪吊りは、担当者が兼六園まで出向いて技術を習得し、今シーズン初めてお披露目となりました。

八重寒紅と雪吊り(2019年1月26日撮影)

 雪が降りしきり無彩色な風景の中、八重寒紅の紅色が冴えます。

雪吊りと紅白梅(2019年1月26日撮影)

 日本庭園にある池の左側には「八重寒紅」、右側には「冬至」があり、どちらの梅も見頃です。雪吊りの奥にはしだれ梅がありますが、こちらの見頃は2月末から3月頃になりそうです。