広島市植物公園
2021-10-28T09:03:00+09:00
今週の植物公園:工芸作物
2021-10-28T00:03:34Z
広島市植物公園ブログ
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今回は園内にある工芸作物をいくつか紹介してみたいと思います。工芸作物とは加工、製造工程を経て、製品になる植物のことで、身近な植物だとチャノキが工芸作物になります。
チャノキ(ツバキ科)
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令和3年10月26日撮影 |
チャノキは主にアジアで広く栽培されている植物で、名前のとおり葉からお茶を作ることができます。摘採後の発酵過程によりできるものが違い、発酵させないものが緑茶、半発酵させたものが烏龍茶、完全発酵させたものが紅茶になります。
コーヒーノキ(アカネ科)
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令和3年10月26日撮影
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コーヒーノキはほとんどが赤道付近のコーヒーベルトと呼ばれる地域で栽培されており、こちらも名前のとおり果実からコーヒー豆を作ることができます。コーヒーの原料となる種はいくつかありますが、アラビカ種とロブスタ種が有名で、アラビカ種はレギュラーコーヒー、ロブスタ種はインスタントコーヒーによく使われています。
サトウキビ(イネ科)
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令和3年10月26日撮影
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サトウキビは世界中の熱帯、亜熱帯で栽培されている植物で、茎を搾った汁を精製することで砂糖が作られます。近年ではバイオエタノールの原材料としても使われています。
ワタ(アオイ科)
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令和3年10月24日撮影
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ワタは世界各地で栽培されている植物で、実が弾けて出てくる繊維(種子の周囲についているもの)からは木綿(もめん)が作られます。木綿は合成繊維が発明されるまでは衣類の主原料でしたが、今でも衣類を含め布団や座布団などに多く使われています。
アイ(タデ科)
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令和3年10月24日撮影 |
アイは日本国内にも自生している植物です。葉を発酵させて藍染の染料としていました。今年の大河ドラマ「青天を衝け」にも登場しているので、ご存じの方も多いと思います。
コンニャク(サトイモ科)
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令和3年10月26日撮影 |
コンニャクは東南アジアや日本の南部に自生している植物で、この塊茎から加工して皆さんがよくご存じの蒟蒻(こんにゃく)が作られます。地上部に見える部分は全て一枚の葉からできており、よく観察すると全て繋がっているのが分かります。