睡蓮鉢の熱帯性スイレン②
広島市植物公園ブログ
2021/10/07

睡蓮鉢の熱帯性スイレン②

 睡蓮鉢の熱帯性スイレン品種紹介、第2回です。

睡蓮鉢の展示

 今回、睡蓮鉢コーナーで展示した熱帯性スイレンは、以下の3テーマを主軸に展示を行いました。

睡蓮鉢でも育てやすく入手もしやすい、家庭でも楽しめる品種

一般には流通しておらず、展示施設でしか見ることのできない観賞価値の高い品種

日本で誕生した、睡蓮鉢向けの新しい品種

 第2回目は「② 一般には流通しておらず、展示施設でしか見ることのできない観賞価値の高い品種」から厳選して紹介します。

サマー・レイン

サマー・レイン Nymphaea ‘Summer Rain’

 花弁の根元は黄色みを帯び、そこから白と青のバイカラーとなる。夏に映える、すがすがしい花色。フラットな花形が印象的。葉にはエキゾチックな模様が入る。

スカイ・オブ・アワジ

スカイ・オブ・アワジ  Nymphaea ‘Sky of Awaji’

 旧神戸花鳥園の一般公募にて、兵庫県にちなんだ名前が募集され命名。その名の通り、すがすがしい空色の多弁化。本来は大型になる品種のため、本展示会場では直径60 cmの大きな睡蓮鉢にて展示。

ムーン・リバー

ムーン・リバー Nymphaea ‘Moon River’

 最大の特徴は類を見ないその花色。筆者には銀色に感じられるのですが、あなたは何色だと思われますか?浮葉は銅色がかり、落ち着いた印象。

イーサリアル

イーサリアル Nymphaea ‘Ethereal’

 ブルーとイエローの複合色の花は、太陽の光の下で緑色に発光しているかのよう。葉にはストライプ模様が入る。熱帯性スイレン独特の花色と葉模様を併せ持つ品種。

マーク・プーレン

マーク・プーレン Nymphaea ‘Mark Pullen’

 赤みもくすみもない、ライトブルーの花色が美しい。また、熱帯性スイレンには極めて珍しい幅広の花弁からは、ふわりとした上品さを感じる。

 いかがでしたでしょうか。

 スイレンの花色、特に複合色のものは写真ではお伝えし切れない魅力があります。今週末はまだ開花が期待できる品種もありますので、ぜひご覧ください。

さらに次回に続きます。