さくらだより(3月17日時点)
広島市植物公園ブログ
2019/03/17

さくらだより(3月17日時点)

 啓翁桜(ケイオウザクラ)が満開です。

啓翁桜(ケイオウザクラ) 2019年3月17日撮影

 啓翁桜は早咲きのサクラの中でも、切花用として特に人気のある種類です。樹形はスリムなほうき状になり、場所をとらないことも人気の理由でしょうか?


啓翁桜(左)と不明種(右) 2019年3月17日撮影

 啓翁桜のすぐ隣に名前の分からない早咲きの桜があります。樹形は横張り性で、啓翁桜よりは白っぽく大きい花を咲かせます。

名前の分からない早咲きの桜 2019年3月17日

 おしべが長く、シナミザクラが交配親であることが推定されます。


熊谷桜(クマガイザクラ) 2019年3月17日撮影

 平安末期、現在の埼玉県熊谷市あたりを本拠としていた武将、熊谷直実の如く、他の桜に先駆けて先陣を切るように咲くことから、熊谷桜と呼ばれているそうです。キンキマメザクラが重弁化したものとされています。

マメザクラ 2019年3月17日撮影

 マメザクラがポツリポツリと咲き始めました。花は小さく控えめで、それがかえって人気の秘訣のようです。

スモモ ハリウッド 2019年3月17日撮影

 スモモは、遠目にはサクラによく似ていて、スモモと気づかずこの木のそばで早めのお花見を楽しまれる方をよく見かけます。梅雨時にはスモモの実が成ります。

寒桜 遅咲き 2019年3月17日撮影

  寒桜も満開になりました。

カンヒザクラ(寒緋桜) 2019年3月17日撮影

 カンヒザクラも満開になりました。これで、早咲きとされる品種群はだいたい出そろいました。まもなく彼岸桜(原種のエドヒガンとそれを交配親とした園芸種、小彼岸など)のつぼみがほころび始めるころです。

2019年さくら開花状況

主な品種 3/43/113/17

カンザクラ(早咲き)散り始め終わり

カワヅザクラ満開散り始め終わり

カンザクラ(晩咲き)咲き始め5分咲き満開

カンヒザクラ咲き始め7分咲き満開

ケイオウザクラ5分咲き満開

マメザクラつぼみ咲き始め

ソメイヨシノ

ベニシダレ

ヤエベニシダレ

 ヒロシマエバヤマザクラ

ウコン

 御衣黄

サトウソメイ 

 ヤエベニトラノオ

関山 

オオシマザクラ

サトザクラ類
(一葉など)


ヤエザクラ類
(普賢象など)


キクザクラ系
(遅咲き)