広島市植物公園
2020-11-28T19:03:00+09:00
伝説の毒草? マンドレイク開花中です
2020-11-29T03:12:01Z
広島市植物公園ブログ
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マンドレイク(マンドラゴラ・オータムナリス) |
12月24日まで展示温室で開催されている「クリスマスを飾るフラワー展」にマンドレイクの鉢を展示しています。
マンドレイクは別名マンドラゴラとも呼ばれ、ファンタジー映画や小説などではお馴染みの植物です。最近ではハリーポッターで取り上げられたことで有名になりましたが、古代より媚薬や不老不死の薬の原材料になる、引き抜くときには悲鳴をあげ、声を聴いたものは錯乱あるいは絶命する、引き抜いた後も走り回るなどの様々な伝承や伝説が残されている「いわれのある植物」でもあります。
このようないわれから空想上の植物と思われがちですが、マンドレイクという植物は実在する植物で、古くは薬用植物として鎮静剤や鎮痛剤として使われていました。ただ、現在では毒性が強いためほぼ使われていません。
もちろん声をあげたり走り回ったりすることはありませんが、マンドレイクの複雑に絡んだ細根は、しばしば人の姿に例えられてきました。このことから前述ような伝説が残されたものと思われます。
マンドレイクの根 |
マンドレイクには、薬用として用いられた春咲きのもの(マンドラゴラ・オフィシナルム)もありますが、現在開花しているのは秋咲きのもの(マンドラゴラ・オータムナリス)です。もちろん観賞用ですので決して口に入れたり、根を引き抜いたりしないで下さい。