Q&A 1.クリスマスローズの花茎切り
広島市植物公園ブログ
2019/04/22

Q&A 1.クリスマスローズの花茎切り

Q.庭のクリスマスローズの花が盛りを過ぎました。花を切ろうと思うのですが、切り花として楽しむことはできますか?

A.春の訪れとともに咲いたクリスマスローズも4月に入ると盛りを過ぎ、花が傷み始めます。来年もまた元気な花を楽しむために、今咲いている花は全て摘み取りましょう。切った花は花瓶に立てるなどして楽しみます。ところが、クリスマスローズは水揚げが悪く、花瓶に立てたものの直ぐに萎れてしまった経験をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。切花を長く楽しむために、水揚げをよくするための前処理をお勧めします。

 切り集めた花茎の下の部分を少し出して新聞紙に包みます。まず、水の中に花茎を浸けた状態で水切りをします。次に、コーヒーカップなど耐熱性のある容器に深さ3cm程度熱湯を入れ、その中に束ねた状態で花茎を浸けます。30秒~1分程度で熱湯に触れた部分の色が変わるので、引き上げて変色した部分は切り落とします。続けて、新聞紙ごと花茎の半分程度の高さまで浸かるように、たっぷりの水に1~2時間浸けて十分に水揚げします。水が揚がったら新聞紙から出して花瓶などで観賞します。やや多めの水に入れ、萎れそうになってきたらまた傷んだ茎を切り戻し、同様に熱湯処理と深水での水揚げを繰り返すと花を長く楽しむことができます。

 [文 尾﨑健司]

出展:はなの輪第159号 プラントドクターQ&Aより

ベゴニア温室前のクリスマスローズ

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