アモルフォファルス・ギガスから謎の巨大コンニャクへ
広島市植物公園ブログ
2021/03/22

アモルフォファルス・ギガスから謎の巨大コンニャクへ

 3月13日にブログで続報を上げて以来、9日ぶりの続報です。しばらく続報を出していなかった理由は後ほど。

 13日朝の計測で204㎝まで伸びていたことはお伝えしましたが、22日夕方に計測すると265㎝でした。9日間で61㎝伸びたことになります。写真には、付属体(先端のクリーム色の部分)が写っています。

令和3年3月22日夕方撮影

 付属体を最初に確認できたのは17日朝でした。仏炎苞の先端からクリーム色の丸い付属体が覗いています。

令和3年3月17日朝撮影

 国内で2回開花させた実績を持つ小石川植物園の花と比較し、仏炎苞の形状に少し違和感を感じていたのですが、付属体の色や形状を確認し、本当にギガス?との思いが強くなりました。2017年にアモルフォファルス・ギガスとして苗を導入しましたが、葉のみの情報での同定(名前の特定)は難しく、今回の花芽の情報が加わることで別種の可能性に思い至りました。前述の小石川植物園等に問い合わせたのですが、結論から言うと現時点でこのコンニャクの名前は不明です。人の背丈をはるかに上回って伸びるコンニャクなので、名前の候補はギガスを含み数種とかなり絞られ、すぐにでも分かりそうなものですが、その交雑種の可能性も考えると情報が極端に少なく難しい状況です。

 開花時の情報が同定に大きく寄与すると思われますが、同定には時間がかかるかもしれません。いずれにしても世界最大級であることには間違いなく、名前が判明するまで、今後のブログやツイッターでは「謎の巨大コンニャク」として情報発信していきます。

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