今日の植物公園[5月19日号]:芝の張り替え
広島市植物公園ブログ
2021/05/19

今日の植物公園[5月19日号]:芝の張り替え

本日の話題:芝の張り替え  

 現在、広島市植物公園のイベント広場では、芝の張り替えが行われています。 植物公園にはある程度の広さがある広場が、位置的に上下2段の計2面ありますが、上の広場を「芝生広場」、下の広場を「イベント広場」と呼んでいます。 

 もともとは、どちらの広場にも全面に芝が張られていましたが、10数年前から夏場の集客増を目的とした「水遊び」の会場としてイベント広場が使われるようになってからというもの、イベント広場においてはびしゃびしゃになった芝が踏みつけられて傷み、芝の枯れ込み、枯れた場所の土の流出が続き、裸地が目立つようになっていました。 当時、真夏は(真冬もですが)お客様が非常に少なかったのですが、水遊び「噴水迷路」を行うことにより飛躍的に夏の入園者数が増加しました。その一方で、芝が激しく痛む状態が続いていました。

 これらの悩みを解決すべく、昨年の夏、「水遊び広場」の見直しを行いました。 
「夏の水遊び」の魅力には何にも替え難いものがあります。そこで、一度に出す水の量は制限し、スプリンクラーなどの動きがある散水装置を配置し、土の流出が起きない程度で広い範囲にまんべんなく水が行きわたるような方法を試してみました。コロナ一年目の夏ということもあり、若干お客様が少なめの傾向はありましたが、うまくいきそうな手応えをつかみました。

昨年の様子(裸地の所には人工芝を敷いています)

 そこで、夏のイベント終了後から、順次、裸地になっていた場所に、新しい芝を張り直しています。

昨秋以降に張り直した芝

 秋以降に張った芝は、現在、元気に育っています。また、工期の都合などで、張り直しが出来なかったところが残りましたので、ただいま芝張りの作業が進んでいます。

搬入した芝

芝を並べているところ

芝を配置し、順次目土を入れている

 
 張り直した芝は、1か月程度で根付きます。

 コロナウイルスの感染が落ち着けば、今年は必要なコロナウイルス対策を行ったうえで、7月17日(土)から「サマーフェア」が始まり、イベントの一つとして「水遊び」を行います。ご期待ください。
 スプリンクラーの数や種類は昨年と比べて増やしますが、サマーフェアの期間中イベント広場で2か所、芝生広場で1か所の計3か所をじゅんぐりに回し、同じところで何度も行わないようにして芝のダメージをできるだけ抑えて実施する予定です。うまくいけば、来園していただくタイミングによっては前回と違った水遊びが楽しめるかもしれません。また、管理上では芝への水やりの代わりになることが期待できるかもしれません。