香らないバニラの花
広島市植物公園ブログ
2018/04/10

香らないバニラの花

2018年4月10日撮影 バニラの花

 大温室でバニラ(Vanilla planifolia Andr.)の花が咲きました。バニラはメキシコ南部、西インド諸島原産のラン科のつる植物です。アイスクリームやお菓子の香り付けにバニラエッセンスがよく使われるので、名前はご存知なのではないでしょうか。

 バニラは夜咲きの一日花なので、花をなかなか見ることができない温室植物の一つです。午前中早い時間であれば、前日の花がまだ残っています。幸いなことに蕾がまだ残っているので、撮影は今週がチャンスです。

2018年4月10日撮影 バニラの花とつぼみ

 バニラの花からは、甘い香りが…香りません!。バニラのあの香りは、完熟した豆(種子鞘)の乾燥・発酵(キュアリング)を繰り返すことで、バニラビーンズができあがります。ですので、生の状態の花や果実には香りはありません。大温室内、ベンガルボダイジュの近くにありますので、ぜひご覧ください。

2018年4月10日撮影 バニラ(ベンガルボダイジュの近く)