季節の花さんぽ(祝リニューアル!大温室を歩いてみよう)
広島市植物公園ブログ
2018/04/29

季節の花さんぽ(祝リニューアル!大温室を歩いてみよう)

 2018年4月28日(土)11時から、定例の季節の花さんぽを実施しました。今回も天候に恵まれ、大盛況でした。担当ガイドの藤井さんと「祝リニューアル!大温室を歩いてみよう」と題して、大温室を中心にバラ園まで1時間かけて歩きました。新しい大温室では、皆さん興味があるようで様々な質問が飛び交っていました。

満開のハンカチノキ 2018年4月28日撮影

 ログガーデンからベゴニア温室にかけてのエリアでは、ハンカチノキのほかにも園長のおすすめで紹介したクレマチス モンタナ ルーベンスやセイヨウキランソウなどが咲いています。


世界三大花木の紹介 2018年4月28日撮影

 大温室では、オーストラリアバオバブや世界三大花木(ジャカランダ・ホウオウボク・カエンボク)など新しく導入された植物、カカオやマンゴーなどの果物を主に解説しました。リニューアルから約2ヶ月が経ち、オープン時よりも葉が茂ってきました。
 
 ここで、大温室で今咲いている花を少し紹介します。

モンパノキ(水辺のコーナー) 2018年4月29日撮影

 モンパノキは奄美諸島以南の海岸に自生する植物です。沖縄では砂浜より少し高くなった場所によく見られます。ムラサキ科の植物で花は地味なので、なかなか花に気づいてもらえない残念な植物です。漢字で書くと「紋羽の木」、葉にビロード状の毛が密生しているのが名前の由来です。

モンパノキの葉 2018年4月29日撮影

 よく似た葉をつける植物に、「クサトベラ」があります。こちらも沖縄の海岸でよく見られる植物ですが、葉に毛はありません。クサトベラ科の植物で、見かけほど近縁な植物ではありません。

クサトベラ

 サガリバナといえば、夏の夜間開園の定番ですが、4月だというのにもう咲いています。朝早い時間であれば、前日の花を観賞することができます。蕾のついた花房が4つほど下がっています。

サガリバナの花(終わりかけ) 2018年4月29日撮影

 オオハマボウはアオイ科の常緑高木で、沖縄ではユウナとも呼ばれます。ハイビスカスやフヨウのなかまです。秋篠宮家第二女子・佳子内親王のお印としても知られています。

オオハマボウ 2018年4月29日撮影

 花さんぽの終わりはバラ園へ。リージャンロードクライマーが見事に咲いています。四季咲きの大輪バラはこれからですが、ここ数日の暖かい陽気のおかげで少しづつ花が咲いてきました。

満開のリージャンロードクライマー 2018年4月29日撮影
バラ プレイボーイ(フロリバンダ系) 2018年4月29日撮影


次回の季節の花さんぽ


5月8日(火)午前11時~
テーマ:「新緑の樹木観察」